東日本大震災で甚大な被害を受けた海岸防災林を再生させるために、皇居の樹木の種が活用される。林野庁は4種類、計9200個の種を集め、育てて植樹する団体を募っている。

 植樹に使うのは、東京都千代田区の皇居内のタブノキ、エノキ、スダジイ、アカガシの種。昨秋、宮内庁の協力を得て採取した。希望する民間団体に、1樹木あたり100個の種を配る。1~2年ほど育て、20~30センチになった苗を被災地に植えてもらう計画だ。

 皇居の植物の種分けは初めてという。震災では140キロに及ぶ海岸防災林が被害を受け、マツなどを植える公共事業が進んでいる。

 応募締め切りは3月10日。応募条件などは林野庁ホームページに掲載している。