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猫が積極的な島に行きます!
我々は猫に安心しきっている。猫は百獣の王「ライオン」と同じネコ科である。もはやライオンなのだ。それなのに猫をかわいいという。もっと危機感を持つべきなのだ。
そんな危険である猫がたくさんいる島が存在する。猫島である。ライオンと一緒と考えると日本のアフリカと言ってもいいかもしれない。そんな島に行ってみようと思う。 > 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮 香川県の猫島ライオンは自分よりも大きな生き物を狩ることがある。百獣の王と呼ばれる理由だ。ライオンと同じネコ科には、チーターやトラ、ヒョウなど獰猛な生き物が多い。ネコ科は怖いのだ。そんなネコ科がたくさんいる島がある。
香川県の多度津駅にやってきました
香川県の多度津港から船で一時間ほど行ったところに「佐柳島(さなぎしま)」という島が存在する。この島には猫がたくさんいる。ライオンやトラと同じネコ科の猫がいるのだ。人はその猫を見てかわいい、と言うだろう。しかし私はそれに否を唱えたい。
この船で行く
船は轟音を響かせ海の上を進んだ。振動は肩こりをも治してくれそうな勢いだ。その先に猫がいる。皆がかわいいという猫。しかし猫は恐いのだ。噛むし、ひっかく。そのくらいのケガ、と言う人もいるだろう。違うのだ。ケガは嫌なのだ。痛いのは嫌なのだ。猫は恐いのだ。
冷たい風に潮の匂い
しかし矛盾も抱えている。猫はかわいいのだ。かわいいけれど怖い。好きだけれど別れる、という淡い三文小説に近い感情を私は猫に持っているわけだ。要するに離れたところからは見たいのだ。かわいいから。しかしこの島の猫はそれを許してはくれなかった。
佐柳島に着きました!
怖くてかわいい存在乗った船は片手で足りるくらいの乗客でみな若い人だった。その人たち以外に佐柳島に人影はなく、小さな島が大きく感じられた。静かだ。しかし、しばらくすると黄色い声が響いた。それはアイドルを見かけた時のような声。猫がいるのだ。
すごいいる!
さすが猫島。猫がたくさんいる。しかもその猫がグイグイと来る。考えてほしい。アフリカでライオンが人を見つけて寄って来たらと。怖いと思う。それと同じである。
コチラは友達でいたいのに、恋人くらいに差を縮めてくるのだ。猫をかわいいけれど、同時に怖いと思う私はそれを求めていない。でも、おかまいなし。猫はやってくる。 どん、
どん、どん
どどん!
多くの人は喜ぶだろう。でも違うのだ。猫は恐いのだ。ライオンと同じなのだ。遠目で見るのがベストなのだ。ただしここの猫は人を見つけるとグイグイ来る。そこに迷いはない。こんな迷いのない人生を送りたいと思うが、現実問題として私は猫が怖い。
この猫を撮っていたのに、
怖いとか言っていられないレベルで来る
二つのお墓これがライオンだったら命が危なかったな、という危機感を持って生活することが平和な日常を続けるコツだ。そんな危機感を抱かなくていい場所があった。お墓だ。この島では貴重な両墓制を見ることができる。ここにはなぜか猫がいないのだ。
猫がいないゾーン
両墓制は土葬が一般的だった時代のお墓で、埋める墓「埋め墓」と、手を合わせる墓「詣り墓」に別れている。と言っても、その二つのお墓の距離は近い。また土葬と言われると土を思い浮かべるが、ここでは小石がうずたかく積んである。珍しい光景だ。
埋め墓
詣り墓
お墓ゾーンを抜けると猫
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