2014年2月20日11時31分
20日午前9時50分ごろ、秋田発羽田行き全日空874便(ボーイング767―300型、乗客・乗員計163人)から、「客室で煙が発生した」と国土交通省札幌航空交通管制部に無線で連絡があった。同機は引き返し、約20分後に秋田空港に緊急着陸した。国交省と全日空によると、けが人の情報はない。
煙が発生したのは離陸から数分後。客室内のエアコンの吹き出し口から霧状の煙が出ていたという。全日空が秋田空港で機体を調べたところ、右エンジンに油漏れが見つかった。この油が客室の空調用の空気に混ざって気化し、充満したらしい。燃料ではなく、爆発の危険はなかったという。
羽田経由で沖縄県に行くため、妻子と搭乗した医師佐々木研さん(31)は「離陸直後、上昇中に焦げ臭いにおいがして、『ピーピー』という警告音が聞こえ、客室内に白い煙が立ちこめた。5~10分ほどして煙が消えた後、『秋田に引き返す』という機内アナウンスがあった。子供が泣き、私も怖かった」と話した。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!