「2月5日にソチに入ってからは、いい緊張感を持っていますね。4年前のバンクーバーより、状態はいいですよ!」(スポーツ紙五輪担当記者)

2月20、21日の女子シングルに向けて、調整を進めているフィギュアスケートの浅田真央(23)。
「今回、浅田が金メダルを獲れるかは、ショートプログラム(SP)とフリー合わせて2回のトリプル・アクセルが成功するかにかかっています。年末のグランプリファイナルでは、優勝はしたものの、ジャンプは転倒と両足着氷と失敗が続きました。トリプル・アクセルを成功させないと、あの選手には勝てませんから」(前同)

浅田の前に立ちはだかるのが、前回のバンクーバー五輪の金メダリストであるキム・ヨナ(23)。
昨年12月に行われた国際大会「ゴールデンスピン」でも、2位の安藤美姫に大差をつけて優勝するなど、"絶対女王"の座は簡単に揺るぎそうにもない。

だが、浅田にとって最大の壁となるのが、公平な立場であるはずの審判員だとフィギュア関係者が明かす。
「韓国人のコ・ソンフィ氏が、審判団に含まれているんです。これが"札付き"だと悪名高いんですよ」

12年12月に行われた国際大会「NRW杯」に出場したヨナ。
ここでジャッジを務めたコ氏は、競技前に「ヨナは200点以上取るだろう」と予告し、実際に200点を超えた。
「このとき、審判の一人がキムに対し、異常に加点をしていたんです。それがなければ、おそらく190点前後でした」(前同)

これ以外にも、「ヨナには天賦の才能がある」「ヨナはいつも最高」と、立場を忘れて"ヨナ応援団"と化している。

さらには、こんな聞き捨てならない発言も。
「コ氏は、"浅田選手はトリプル・アクセルのエッジに問題があり、ヨナの敵にならない"と発言しています。しかし、過去のメダリストたちは、"ヨナは見せかけに必死だが、優雅ではない。真央は最高に美しい"と浅田の実力を認め、さらに"ヨナの得点が異常に高い""ヨナは4回転を2回飛んだのか"と、高得点に疑問を呈しています」(同)

メダルの行方を決める審判は、どうやって選ばれるのだろうか。
「ソチではまず、SPが始まる45分前に13カ国の審判から9人が選ばれ、残った4人がフリーに回ります。SPを担当した中から、5人がフリーも担当するので、抽選によっては、コ氏がどちらも採点することがあるかもしれませんね」(前出・五輪担当記者)

札付き審判の贔屓採点にNO!
公平なジャッジのもと、2人の最後の戦いを見たいものだ。

週刊大衆02月24日号