東京都美術館:首相靖国参拝批判の作品撤去を作者に要請
毎日新聞 2014年02月19日 19時04分
◇造形作家、中垣克久さんが作品一部を手直し
東京・上野の東京都美術館で開催中の「現代日本彫刻作家展」で、安倍晋三首相らの靖国神社参拝などを批判した作品の撤去を、美術館が作者の造形作家、中垣克久さんに要請し、中垣さんが作品の一部を手直ししていたことが19日、分かった。
中垣さんは「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止」などと自筆で書いた紙を、作品「時代の肖像」に貼っていた。美術館は初日の15日から展示していたが、16日に中垣さんに撤去を要請。中垣さんが自筆の紙を取り外したため、展示継続を認めたという。(共同)