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【グラニュース】


西野グラ、4バックへ方針転換

2014年2月20日 紙面から

厳しい表情で紅白戦を見つめる西野監督(中央)=トヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスの西野朗監督(58)が19日、タイキャンプで取り組んだ3−4−3システムから4−4−2への変更に着手した。1−1からのPK負けだった15日のトヨタ・プレミアカップ、ブリラム戦の内容を受けて方針転換。帰国後初練習となったこの日、主力組、サブ組ともに4−4−2での約30分間の紅白戦を行った。開幕まであと10日、慣れ親しんだシステムにすることで、短期間での打開を図る。

 内容、結果ともにキャンプの成果が表れなかった3度の練習試合とトヨタプレミアカップを受け、指揮官が軌道修正に踏み切った。ピッチの中央に選手全員を集めると、ホワイトボードを使ってシステムを説明。その後約30分間、両チーム4−4−2での紅白戦で感触を確かめた。

 最大の修正点は、最終ラインよりもむしろ攻撃陣だった。3−4−3では両サイドMFが機能しなかったことで、攻撃の人数が前線の3人だけになる状況が頻発。さらに「ケネディが下りてきたりサイドに行ったり、クセのように染み付いている。毎日のように言っているが…」と、問題点も噴出した。そのため、2トップにすることでターゲットを増やし、攻撃的MFの小川と玉田を含めた4人で流動的に動けるように図った。

 ストイコビッチ前監督も昨年、タイキャンプで3−4−3に取り組みながら、開幕戦の内容や闘莉王の負傷を受けてわずか1試合で頓挫。これが前半戦の低迷につながった。今回も事象は同じだが、22日のFC岐阜との練習試合というテスト機会が残っている。10日後に迫った開幕を考えれば、このタイミングしかない。いずれにしろ、「想定していた通り、悩んでいる」と西野監督が明かすように、新生グランパスのベストシステムはいまだ模索中だ。

 それでも練習前には主将のDF闘莉王、副主将のGK楢崎、MF小川の3人にシステム変更への意見を求めた。楢崎は「どういう考えかわからずにいろんなことを変えられるよりうれしい」と指揮官の姿勢を歓迎。チーム一体となって、新生グランパスの完成型を探す。 (宮崎厚志)

 

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