特集 週刊文春 掲載記事

ミス・インターナショナル吉松育美 涙の告白
私を襲った“ストーカー男”と“盗撮探偵”
【全文公開】

威力業務妨害で谷口氏を提訴

〈それこそ、育美さんをCMで使うとか、どうのこうの話が出てましたので〉

 不動産執行を示唆したことについては、

「(差し押さえの際に)吉松さんとマットさんのものが、部屋の中でごっちゃになってると、彼女に迷惑をかける。何も知らないで不動産執行されたら、娘さんが嫌な思いをすると思ったんです」

 しかし弁護士によれば、対象となる不動産の権利をテイラー氏が持っていない以上、仮に吉松と同居していたとしても、不動産執行は不可能だという。

 さらに、日テレで吉松を追いかけたことや、テイラー氏に「週刊新潮を動かす」と告げたことについては完全に否定。だが、これらは録音記録が残っている。

 探偵に彼女の自宅周辺を調べさせたことや、ミス・インターナショナル共催企業に連絡したことについても否定した。

 だが、主催する国際文化協会の関係者は小誌の取材に「共催企業の担当者から、谷口氏から連絡があったと聞いた」と証言した。

 吉松はこう訴える。

提訴の準備を進める吉松

「12月9日には、裁判所に、谷口さんが私や親族、仕事の関係者に近付かないよう求める仮処分の申請を行いました。これは、録音などの証拠があったからできることです。

 今回、私がなぜ勇気をもって口を開いたか。日本では、芸能界以外でも、脅迫されたり圧力を受けたり、ストーカー行為をされたりする女性がたくさんいると思うんです。でも、なかなか声をあげられない。だから、私は自分自身のことを社会に向けて話す義務があると思っています」

 彼女は現在、威力業務妨害で、刑事と民事両方で谷口氏を訴える準備を進めている。

 彼女が世界一の笑顔を取り戻せるのは、いつになるのだろうか。

吉松育美さんと、安倍昭恵さん(総理夫人)の対談「大手芸能プロ幹部のストーカーを報じない日本マスコミの異常性」が、週刊文春2月27日号に掲載されています。

この記事の掲載号

2013年12月19日号
2013年12月19日号
日本人は知らない 韓国マスコミが突いた朴槿恵大統領の「急所」
2013年12月12日 発売 / 定価380円(税込)
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吉松 育美谷口 元一ケイダッシュストーカー

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