ミス・インターナショナル吉松育美 涙の告白
私を襲った“ストーカー男”と“盗撮探偵”
【全文公開】
谷口氏は「彼女の思いこみ」
「同じころ、前出の企業とのCM交渉が決裂しました。谷口さんが、マットや私に対し、この先どんな嫌がらせをしてくるかわからない。そんな中で私を起用するのは難しいという理由でした。
その会社はご縁のある企業だったので、思い入れがあり、ギャラを下げてでも出演したかっただけに、ショックでした」
追い打ちをかけるように、11月5日、谷口氏はテイラー氏へ電話し「週刊新潮を動かすから」と告げる。
その言葉通り、7日発売の同誌には、テイラー氏の金銭トラブルや、その彼が吉松と行動を共にしていることなどが報じられた。
そして彼女は、冒頭の通り、最後のステージをも奪われてしまったのだという。
「11月13日、私はミス・インターナショナルを主催する国際文化協会に呼び出されました。そこで、12月7日から開催されている世界大会について『体調不良を理由に、参加を自粛してほしい』と言われたのです。新潮の記事の中に私の名前もあったことが、直接の原因でした。
谷口さんは大会の共催企業にも連絡してきていて、『他にも(吉松に関する)いろんな資料がある。場合によってはそれを出す』と言っているそうです」
世界大会の最終日の17日には、前年度の優勝者が、今年度の優勝者に王冠やガウンを渡す。そこで、タイトルホルダーとしての1年間が終わるのだという。
「私は日本人初の優勝者という責任感を、すごく持っていました。これまでにない活動もたくさんしていきたいと思い、この1年間、子供や女性のための色々な慈善活動をしてきた。なのに、最後のけじめのステージに出られないというのは、悔しくて仕方ありません」
谷口氏は、テイラー氏はともかく、なぜ吉松周辺に執拗な接触を続けるのか。谷口氏に質(ただ)した。
「私は、マットさんにだまし取られたお金が戻ってこなくて困っている。吉松さんの個人保証に関する交渉は、全くやっていません。彼女の実家に電話をしたのは、弁護士を通じてマットに連絡をとろうとしたけど、全くリターンがなかったから。オフィスに電話してもリターンがない。それで、吉松さんのご自宅(実家)の番号がわかったので『娘さんからマットさんに言って、連絡をしてくれ』と言ったまで。裁判資料を送ったのは、こういうことで僕が困っているというのを分かってもらうためです」
また、吉松の父親に、彼女がCM契約の交渉中だった企業の話を持ち出したことについては、
「そこの会長と僕の亡くなったお爺ちゃんが親友だったんですよ。でも、この話(契約交渉)自体が無いですよ。彼女の思いこみですよ。売り込みをしている、という程度でしょ」
しかし9月25日の父親との通話で、谷口氏はこう言っている。