日本に明確なメッセージ 靖国参拝批判で米政府
【ワシントン共同】米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、安倍晋三首相の靖国神社参拝に米政府が「失望」を表明したことについて「われわれが選んだ言葉から(日本への)メッセージは非常に明確だ」と述べ、地域情勢に悪影響を与える行為との認識を強調した。
副報道官は同時に、日本は今後も重要な同盟国であり続けるとして「意見に違いがあっても、率直に話し合えることが強い協調関係の特質だ」と指摘、この問題について日本と協議を続けたいと語った。
米政府は小泉純一郎氏が首相だった当時、靖国参拝を繰り返しても批判声明を出さなかった。対応の違いについて副報道官は「状況は常に異なる」と述べ、当時は声明が地域の不安定化を招くとの懸念があったのではないかとの見方を示した。
▼1月初めに米韓外相会談 靖国参拝問題協議か
【ソウル共同】韓国外務省報道官は31日、 尹炳世 (ユン・ビョンセ) 外相が1月初めに米国を訪問し、ケリー国務長官と会談すると発表した。米韓の同盟関係や朝鮮半島、北東アジア情勢などについて協議するという。安倍晋三首相の靖国神社参拝で一層冷え込んだ日韓関係についても取り上げるとみられる。
尹氏は30日の国会答弁で、国際社会と協力して日本の政治指導者の「誤った歴史認識」を追及する方針を示しており、日本側の姿勢が関係改善の障害となっているとの立場を説明する可能性がある。
日米韓の安全保障協力の観点から日韓関係改善を働き掛けてきた米国も首相の参拝に「失望」を表明しており、会談での対応が注目される。
尹氏とケリー氏は、 張成沢 (チャン・ソンテク) 元国防副委員長の処刑を受けた北朝鮮情勢の変化などについても意見を交わすとみられる。
▼日本に解決求める 靖国参拝問題でベトナム
【ハノイ共同】ベトナム外務省のルオン・タイン・ギ報道官は31日、安倍晋三首相の靖国神社参拝問題について「われわれは関心を持っており、日本側から説明を聞いた」とした上で、「日本が地域の平和と安定、協力のために、問題を適切に処理することを希望する」と述べた。共同通信の質問に書面で回答した。
ベトナムが靖国参拝問題で公式見解を出すのは初めて。批判や懸念の直接的文言はないが、あくまで日本側に問題解決の責任があるとの厳しい考えを示したといえる。
日本は南シナ海の領有権問題をめぐって中国と対立するベトナムと連携強化を図っているが、ベトナムは同じ社会主義国として中国とも深い関係を持つ。
一方、ベトナム外務省は31日、ファム・ビン・ミン副首相兼外相が30日に中国の 王毅 (おう・き) 外相と電話会談し「最近の北東アジアの動きなど、双方の関心がある地域・国際情勢について意見交換した」と発表した。靖国参拝問題も取り上げられたとみられる。
国営英字紙ベトナム・ニューズは、電話会談では「北東アジアの全ての国々は地域の連帯、平和、協力の促進に共に取り組んでいかなくてはならないとの点で一致した」と伝えた。
(共同通信)
靖国参拝の問題は、日本人特有の死生観が関与していると思います。日本人は昔から「人は誰でも死ぬと、その罪悪は死とともに消える」とか、「穢れは祓えば清められる」、水で清めれば「水に流す」という具合に、死者を責めることはしません。しかし、世界はそうはいきません。靖国に合祀されたA級戦犯者は死んでも国際的には犯罪者です。ナチスの墓をドイツの首相が参拝することが許されないことと同じです。安倍総理をはじめ、日本の大半の人が、「日本教」ともいえる「水に流す」という感覚でいるところに根源があります。尖閣問題も「国際的な規範に則って、解決しよう」等という資格がないことに気づく必要があるでしょう。
投稿者 樋口宗司 : 2014年01月01日 23:48
生まれたときから米国人は米国人であって日本人ではない、日本人のもつ神聖など知る由も無い。
投稿者 永遠の日の丸 : 2014年01月01日 23:28
外交とは風見鶏のようなもの、気にするな!
生まれたときから米国人は米国人であって日本人ではない、日本人のもつ神聖など知る由も無い。
投稿者 永遠の日の丸 : 2014年01月01日 23:27
副報道官の「状況は常に異なる」は、中国と日本を天秤にかけた時に中国に傾いた瞬間である。今までに来日したオバマの政府関係者の我が国に対する好意的発言は、まったくの嘘であり我が国の敵国と化しつつある。
投稿者 kazu : 2014年01月01日 23:23
そろそろA級戦犯は戦勝国に作られたものである・みんなやってるから自分も無罪。という幻想は捨てるべきです。
そういった考えは、中国が「自分たちは人権尊重国である」と主張するのと同様、諸外国においてどこにも通用・認容されるものではありません。世界の心ある人は戦勝側でも敗戦側でも罪は罪と考えています。
また、彼らA級戦犯は周辺諸国に対し(一部地域発展の一助となった点はあれど)害を与えたことに加え、日本国民に対しても餓死や自殺・特攻といった悲劇を否応なくもたらしました。
こういった(今でも北朝鮮や中国で見られるような)軍事や体制を最重視し国民を蔑ろにする行為やその主導者を憎む心こそ、夢半ばに愛する人のそばを去った本当の英霊に報いる心ではないでしょうか?
今の国難に対しても、第2次世界対戦・A級戦犯といった過去に学び、
愛国心ではなく『愛国民心』を中心に持って物事を見つめることが大事であるかもしれません。
投稿者 tt : 2014年01月03日 09:43