岡垣記念病院:診療報酬不正受給で保険医療機関取り消しへ
毎日新聞 2014年02月19日 22時17分
九州厚生局は19日、福岡県岡垣町の「岡垣記念病院」(才田英次理事長、105床)が2009年9月〜12年8月に診療報酬計約2億7000万円を不正受給したとして、6月1日付で保険医療機関指定を取り消すと発表した。
厚生局によると、一般病棟で1日に必要な看護師数を満たしていないのに、足りているよう書類を改ざんする手口で入院基本料などの診療報酬を不正受給した。厚生局の調べに、病院事務長が「病院を移転新築した際の借金があり、報酬額を下げたくなかった」と不正を認めたという。
他に12年6〜7月、入院診療計画を策定しないなど要件を満たさないのに入院基本料など123万円を不正請求したことも判明。厚生局は病院側に再調査を命じており、不正受給額が膨らむ可能性もあるという。保険医療機関指定は取り消し後5年間は再指定されず、保険診療できなくなる。【林田雅浩】