都知事就任後、初の著書となる舛添氏の最新刊『憲法改正のオモテとウラ』(講談社現代新書)が2月19日、刊行された。安倍晋三首相の「(憲法は)国家権力を縛るものだという考え方があるが、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的考え方」という立憲主義を否定する発言が物議を醸し、現行憲法下で禁止されてきた集団的自衛権行使の憲法解釈について、「(政府の)最高の責任者は私だ。政府の答弁に私が責任をもって、そのうえで選挙で審判を受ける」といった発言が注目される中、刊行された同著について、舛添氏が語った。
憲法の基本を知らない人が書いたとしか思えない「第2次草案」
――なぜ、都政とは直接関係のない、憲法改正に関する新著を、このたび刊行したのでしょう?
舛添 誤解されている方がいらっしゃるかもしれませんが、自民党が2012年4月に発表した「日本国憲法改正草案」(以下、「第2次草案」)について、私は何も、ここにきて急に批判し始めたわけではありません。
今回の都知事の半年以上も前の昨年7月、現代ビジネス「舛添レポート」において、私は「選挙後の難問「憲法改正問題」 第二次草案は問題が多すぎてあまりにもできが悪い」という記事を執筆し、その中で私は自民党の「第2次草案」の問題点を指摘しています。
そもそも、私は自民党の参議院議員だった2005年10月、自民党が発表した「新憲法草案」(以下、「第1次草案」)の取りまとめの責任者を務めました。その後、2010年4月に自民党を離党し、新党改革を立ち上げたので、私は2012年4月の「第2次草案」の作成にはかかわっていません。
しかし、「第2次草案」を一読して驚きました。右か左かというイデオロギーの問題以前に、今の自民党が掲げている「第2次草案」は、憲法というものについて、基本的なことを理解していない人々が書いたとしか思えなかったからです。
以来、一貫して、私は「第2次草案」について、「立憲主義という観点から問題点があるだろう」と批判してきていて、今もそれは全く変わっておりません。
そんな中、昨年7月の参院選に出馬しなかった私は、「しばらくのんびり本を書いたり読んだりしよう」ということで原稿の執筆を開始し、今年2月の刊行に向けてようやく書き終えたのは、昨年11月末のことでした。あとがきを書いたのも12月10日です。この時点ではまさか、2月に都知事選が行われるとは思いもしませんでした。
なお、2月13日、毎日新聞の夕刊に、都知事選出馬を理由に私が自民党寄りに原稿を書き換えたという記事(「特集ワイド」)が出ましたが、まったくの誤報です。11月に原稿を書き終えた後、年末年始を挟んで私が正式に出馬したのは1月14日ですが、誤字脱字等を除き、原稿の差し替えも書き換えもしていません。
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