『新世紀エヴァンゲリオン』や『名探偵コナン』など、多くの人気作品でレギュラー声優を務める林原めぐみさん。役作りでは、作品を深く読み込んでキャラクターの設定や人物像に入り込んで演じることから、ファンの間では“イタコ声優”と呼ばれることもある、声優界のカリスマだ。
「キャラクターの設定が17歳なら、これまでにどんな17年間を過ごしてきたのか、物語では語られることのない過去の人生にまで思いを巡らせて人物像をイメージしています。ただ、あまりに深く感情移入し続けていると、だんだん脳ミソがオーバーヒートして焼け焦げてしまいそうになるんです(笑)」
そんな林原さんにとって、疲れを癒してくれるのが年2回の南の島への旅。家族と一緒に、沖縄とグアムを訪れている。
「目的は、“太陽に会いにいく”こと。開放的な南の島で、身体いっぱいに日差しを浴びていると、だんだん頭の中が空っぽになって、いろんなことがリセットされていくんです。そうして、脳ミソがまっさらに“初期化”されることで、『よしっ!』と次の仕事に踏み出せます」
この旅行に行くことを目標に、林原さんはマイルをためる。
そもそも、JALカードに入会したのは、15年前。新婚旅行で、「飛行機の旅が楽しい」と気づいたことがきっかけだという。
「それまでは、いくつかのクレジットカードを意識せずに利用していたんですが、今は早くマイルをためたくって、できるだけJALカードだけで支払うようにしています」
日用品の買い物では、マイルが2倍たまる特約店を積極的に利用。毎月の光熱費もJALカードからの引き落としに変更した。
今後、『新世紀エヴァンゲリオン』のコンピレーション・ジャズアルバムへの参加が予定されている。
「半年ほど意識して使うことで、けっこうマイルはたまりますよ。南の島へも、基本は特典航空券で行っています。時々、手配が直前になってしまって特典航空券で行くのが難しくなってしまうこともありますが、その時も航空券はJALカードで購入するので、その分、マイルがたまって次につながるんです」
現地では、ホテルでも食事でも、JALカードを使っている。
「沖縄でためたマイルがグアムに、グアムでためたマイルが沖縄に(笑)。今は、次のグアム旅行に向けて、地道にマイルをためているところです。やっぱり目標があると、ためる張り合いが出ますよね」
ひとつひとつの仕事に真摯(しんし)に向き合い、誠心誠意取り組むことで、声優として、歌手として、長いキャリアを重ねてきた林原さん。JALカードとともに過ごす南の島での開放的な時間が、そんな彼女の心のしなやかさにつながっているのかもしれない。
1967年、東京都生まれ。86年、テレビアニメ『めぞん一刻』で声優デビュー。以降、声優の仕事に加え、歌手活動、作詞、エッセイ執筆など幅広く活躍。自身がパーソナリティーを務めるラジオ『Tokyo Boogie Night』(TBS系)、『Heartful Station』(AM神戸系)は、ともに放送1,100回を超える長寿番組として現在も放送中。98年に結婚し、長女を出産してからは、子育てと両立して声優活動を続けている。
飛行機の中で、いちばん楽しみにしているのは「雲を見ること」。窓側の席に座って、気に入った空を見つけてはシャッターを切っているという。「空の上から雲を見ていると、もう二度と同じカタチになることはないんだろうなって……ドキドキしてしまうんです」
※JALグループ機内誌「SKYWARD」2014年2月号より転載