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【競馬・ボート・競輪】

[ボート]戸田GPあす開幕

2014年2月19日 紙面から

 戸田ボートのGI「開設57周年記念 戸田グランプリ」が、20日に開幕。各地の地区選手権が終了して迎えるGIシリーズ。ことしは関東チャンプに輝いた石渡鉄兵、四国チャンプの興津藍が参加するが、主役の座はハイレベルな近畿地区で圧倒的な強さを見せた松井繁だ。戸田ボートの参戦は久々となるが水面相性は抜群。日本一狭い水面で、王者の称号にふさわしい華麗なテクニックを見せつける。迎え撃つ地元勢は、桐生順平が関東地区準優で痛恨のフライング。長年、埼玉支部を盛り上げてきた平石和男や成長著しい中田竜太が立ちふさがる。また、絶好調の毒島誠と一昨年の賞金王・山崎智也の群馬が誇る二枚看板を筆頭に、復活を期す今垣光太郎、さらに田村隆信、湯川浩司の85期コンビが参戦。イン受難の難解なコースだけに、勝ち上がりから迫力満点のレースが繰り広げられそうだ。

◆大会展望

 強者が顔をそろえ、日本一狭小な水面で有終の美へ一番何が求められるか? 興味が尽きない戸田決戦。まずは、初日と2日目の点増しのDR戦で好成績を収めた戦士が弾みをつけてシリーズを優位に運べるが、その中で注目は初日DR戦1号艇にエントリーされた松井繁だ。昨年はベスト12最後の賞金王決定戦でファイナル進出を逸したが、暮れの大一番へ11カ月を通しての賞金の積み重ね方、勝負どころを見極め集中力を最大限発揮して結果を出すあたりは、まさに王者と呼ぶにふさわしい。直近の近畿地区選でVと年明け好リズムなら、自身がGI初Vを飾った水面でキッチリ存在感を示す。

 近況の勢いなら、昨年まるがめMB記念でSG初V、初の賞金王決定戦でファイナル進出の毒島誠も一切ヒケを取らない。今年に入って4節消化し4連続優出。35戦して33回3連圏に絡む抜群の安定感。浜名湖周年、平和島関東地区選と連続優出中。レース運びに全くブレがないが、特筆すべきは高水準のエンジン出し。快速仕上げで戸田ファンも俊敏自在に魅了し、選手登番4千番台初の戸田周年V者として名を刻むか。

 毒島同様、昨年大ブレークした斉藤仁も今年一発目の平和島正月開催でV、直近の関東地区選でも優出と安定傾向は変わらず。正確無比なハンドルワークで着実にポイントを積み上げてV圏へ進出図る。

 戸田の相性なら忘れてないのが一昨年の賞金王・山崎智也。SG2V、周年1Vとドル箱水面。今年は早々に好調の毒島を破り浜名湖周年V。1月の戸田一般戦でもVを飾り調整法手中とあれば、確かな勝負強さが輝きを増す。

 地元勢に目を向けると53周年覇者の平石和男が巧技全開で埼玉支部のけん引役を引き受けるか。だが、戸田の正月開催でV、昨年平和島ダービーで7年半ぶりにSG優出を果たし準Vだった中沢和志も黙ってはいない。他のSG戦士が認める鋭いコーナー戦が復活傾向にあるならば、アウトからでも極上のまくり差しで連圏浮上のシーンは十分。

 同じ地元勢で若手V候補筆頭は、SGで通用する地力を誇る桐生順平だが、初タイトル奪取へ地区選の準優でつけたFの足カセが何とも気掛かり。ならばポスト桐生を狙う秋元哲、中田竜太、佐藤翼らも自慢のスピードを前面に見せ場を作ることは可能と見る。

 DR組以外では、「江戸川以外のGIを取れて自信になった」で初の関東ダービー王となった石渡鉄兵が怖い存在。江戸川はむろんだが、地区選を制した平和島や多摩川、そして今回の舞台戸田と関東はめっぽう強い。新時代一発目の暮れの平和島グランプリ(賞金王決定戦)出場圏内のベスト18入りへ、「東京支部で言い合って意識していきたい」と新たに高いモチベーションを持ってここへ臨む。

 51周年を制して一気に賞金王に登り詰めた吉川元浩や田村隆信も、それぞれ今年に入って住之江、からつ周年を制し余勢を駆り参戦。昨年賞金王決定戦の銅メダリスト新田雄史にも要注。

◆水面特性

 水面の横幅が一番狭いボート場として知られる戸田ボート。ファンからはダイナミックな走りが堪能できる場で喜ばしいことだが、選手の視点からするとどのようなボート場なのか。

 今回は地元のベテランで01年のMB大賞、03年のダイヤモンドカップを制している山崎義明選手に、戸田ならではの特徴を質問してみた。

 ――地元で数多く走っておられますが、戸田ならではの特徴を教えてください。

 「戸田は特にスタートを行かないと勝てない場ですね。狭いので1Mでスピードを落とさなければいけない。インが不利とよく言いますが、インだけでなく内3艇にとって回りしろが少ない。だから最初でセーフティーリードを得るためにもスタートが肝心なんですよ」

 ――地区選が行われた平和島は、エンジン抽選がカギを握る場でしたが、戸田のカギと言えば。

 「戸田も抜けていいエンジンはあるけど、他は大して変わりないですね。一番欲しいのは行き足ですね。インもアウトも、まずはスタートで行くこと。次に重要なのは乗り心地。調整がシビアで難しいコースだと思いますよ」

 ――走り慣れた山崎さんですら難しいと言うなら、遠征勢の方々にとってはさらに難しくなるのでは?

 「戸田は道中の位置取りとかも、他の場とは少し違いますからね。幅が狭いですので、内からガバッとこられるのだけは気を付けて走っています」

 

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