NHK会長:「心から反省、不信を払拭」…自民総務会で

毎日新聞 2014年02月18日 17時10分

 NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長は18日、2014年度NHK予算案を審査した自民党総務会に出席し、自身の就任記者会見での従軍慰安婦などをめぐる発言について「心から反省し、立場をわきまえて今後は慎重に発言する。不信感を払拭(ふっしょく)するため、全身全霊で取り組む」と陳謝した。

 総務会では大島理森前副総裁が、米大使館がケネディ駐日米大使に対するNHKのインタビュー取材を断ったことなどを念頭に、「内外に不信感が出てきている。信頼回復を図るのが会長の務めだ」と自省を促した。野田聖子総務会長も総務会後の記者会見で「会長には頑張っていただかないと困る」と苦言を呈した。

 安倍晋三首相ら政府側が国会答弁などで籾井氏を擁護する姿勢を示す中、籾井氏の発言が停滞する対中韓外交への影響にとどまらず、欧米でも波紋を広げているだけに、与党がクギを刺した形だ。【小山由宇】

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