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【大リーグ】

田中はピカソだ!? 臨時コーチ絶賛 抜群の制球力に「完全試合の力ある」

2014年2月19日 紙面から

 完全男が太鼓判! ヤンキースの田中将大投手(25)が17日(日本時間18日)、大先輩からお墨付きを得た。1998年に完全試合を達成したデービッド・ウェルズ臨時コーチ(50)が、日本からの新加入右腕を芸術家のピカソに例えて絶賛。メジャーでも快投する力があると認めた。この日は昨季のワールドシリーズ覇者レッドソックスやメッツのバッテリー組もキャンプインし、レ軍の上原浩治投手(38)が2年連続胴上げ投手に向けて始動。これで全30球団のバッテリー組がキャンプに入った。

 思いもよらぬ方向から絶賛された。キャンプ初日、ブルペン入りした田中の投球を真後ろから見学していたウェルズ臨時コーチ。1998年にメジャー史上15人目となる完全試合を達成した左腕が挙げた名前は、何と芸術界の巨匠だ。

 「腕の振りに力みがないのに、力強いボールがいっていた。針のようにピンポイントでコントロールされ、まるでピカソだ」

 野球と芸術。まるで接点がないように思えるが、同コーチいわく、「偉大な画家というのは頭の中で描いたものを作品にすることができる。素晴らしい投手の絶対条件を彼は備えている」。優れた投手は、画家と同様に頭の中に描いたボールの軌道を実際に再現できる。田中の抜群の制球力に感嘆しての褒め言葉で、さらに完全試合についても「彼はそれができるボールを投げている」と太鼓判。メジャー128年の歴史でも23度しか達成されていない偉業を果たせる力がある、と認めるほれ込みようだ。

 田中自身はキャンプ3日目となったこの日、ブルペン投球はなく約50分で全体練習は終了。日本ではあり得ない短時間の練習に「こういうもんだと思ってやっていくしかない」と割り切っているが、全体練習前にはウエートトレーニングを行うなど、メジャー流の時間の使い方にも対応しつつある。

 短い練習時間のおかげで、宿舎に戻った後はソチ五輪の中継を見る時間も確保。この日も自身のツイッターに「ジャンプ団体が銅メダルだー!!(原文まま)」と書き込むなど、熱戦に胸を躍らせている。

 「メダルの数うんぬんじゃなくて、見ていて日本もすごいなって思っています。入賞してるだけでもすごい。頑張ってほしい」

 自分と同じく異国の地で戦う日本人への思い。ソチ五輪も残りわずか。日の丸の頑張りにも刺激を受け、自身もマウンドで奮闘する。 (タンパ穐村賢)

 

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