二〇一一年十月、いじめを受けていた大津市皇子山中二年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、いじめたとされる同級生三人の少年審判が三十日、大津家裁であり、生徒の父親(48)が意見陳述し、現在の心情や同級生への思いを語った。関係者が明らかにした。
父親は「遺影の中で笑うだけの息子を見るたびに無念の気持ちでいっぱいになる。本当に悔しい」と心情を明かし、同級生の一人に対して「今まで謝罪の言葉がなく、遺骨に手を合わせたことも仏壇に線香をあげたこともない」と批判した。
三人の処遇については「少年たちの将来のためにも、少年院で更生教育を施すべきだ」と語り、「いじめは犯罪であり許されないことだという司法からのメッセージが必要だ」と訴えた。
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