紅藻類海藻から抽出される多糖類「カラギーナン」は、その特性を利用し食品、工業の様々な用途に使用されています。
日本では、ゼリー・プリン等のデザート用途に大量のカラギーナンが使用されていますが、カラギーナン単体で使用されることは少なく、他の増粘多糖類と併用されるため、原材料表示は「ゲル化剤 (増粘多糖類) 」となっています。
ゼリー・プリンにも製造、保存条件により幾つかの種類がありますが、市販されている物を大きく分けますとチルド商品・常温商品・レトルト商品となります。
弊社の代表的なゼリー・プリン用のチルド商品・常温商品・レトルト商品用ゲル化剤を御紹介致します。
冷蔵輸送の充実により商品の保存性が向上したり、コンビニエンスストアが増えたことにより、無菌充填や高温充填等による比較的長い保存期間の商品から、日配品やインスタント品でデコレーションを施した物までデザートの種類が豊富になりました。
ヨーグルトゼリー | KG-108K |
コーヒーゼリー | LB-315FK |
杏仁豆腐 | KC-101、WA-220 |
製造が比較的簡単で、保存期間も3〜6ヶ月と長く、価格も比較的安価な商品です。フルーツ系のゼリーが多く、果汁入り、果肉入りで16g〜250gの内容量まで様々な商品が販売されています。
フルーツゼリー | LB-HK、LB-930K |
ヨーグルトゼリー | LB-702K |
フルーツプリン | MF-210、MF-741K |
ドリンクゼリー | DJ-72、SJ-127N |
100ºC以上の高温により殺菌する商品で、保存期間が長く、また、pHが中性の商品が多くあります。常温商品では保存性の面でpHを下げる必要があるため、タンパク質の凝集が起こったりする場合がありますが、レトルト殺菌ではpHを下げる必要はありません。
レトルトプリン | LB-2292P |
水羊羹 | KC-708K |
最近の高齢化社会において、お年寄りや障害を持たれている人向けにゲル化剤及び増粘剤を使用した医療食や介護食が盛んに開発・販売されています。
増粘多糖類を使用した医療食や介護食用の増粘剤・ゲル化剤を御紹介致します。
摂食・嚥下障害者の方は水・お茶・牛乳といった粘性の低い液体を飲んだ場合、誤って気管に入る所謂、誤嚥を起こします。この誤嚥を防ぐため病院やその他施設において液体にとろみをつけ患者さんに飲ませていました。とろみ剤として片栗粉や澱粉が使用されていましたが、溶解する温度や濃度調整が難しく手軽にできる商品の開発が必要でした。
弊社は、従来食品の増粘用途に使用していました食品添加物のグァーガム・キサンタンガム・タラガム等の増粘多糖類を使用し、より簡単に調整できる機能性の高い商品を開発しています。
また、従来のグァーガム・キサンタンガム・タラガム等の増粘多糖類を更に加工し付加価値の高い原料としてご提供致します。
CF-900 |
G-700R(脱臭グァーガム) |
XGK-D(顆粒キサンタンガム) |
TG-200(脱臭タラガム) |
TG-300(精製タラガム) |
とろみ剤に加え、水分補給用ドリンクゼリーも新たな商品として開発を進めています。寒天やゼラチンに無かった優れた特性を持つカラギーナンを応用し、またデザートゼリーの技術を応用し、より摂食・嚥下障害者の方に合ったテクスチャーや離水の追求を行っています。
LB-3134 |
LB-8345 |
LB-9299 |
その他食品の粘度の増強のために用いられている増粘剤を御紹介致します。
ソース、焼肉のたれに代表される食品「たれ」には、その形態に適した粘度(粘性)があります。増粘剤を使用することで、その食品に粘性を与えて、沈殿防止の効果や、使いやすく口当たりの良い適度な流動性が得られます。
ドレッシング、ソース、漬物 | XGL、XGR |
ゴマだれ | GJ-182 |
フルーツソース | LP-5 |