農産物漬物には、ぬか漬け、しょうゆ漬け、かす漬け、酢漬け、塩漬け、みそ漬け、こうじ漬け、からし漬け、もろみ漬け、赤とうがらし漬け、一夜漬け、浅漬けがあります。平成22年の漬物総生産量は872,878トンでありそのうち圧倒的なシェアを占めるのがキムチで全体の22%となっています。漬物には味付けの調味料、保存性の向上を目的として日持向上剤、色調を整えたり、香りを付けたりその商品の価値を高める多くの食品添加物が使用されています。
白菜、きゅうり、なす、かぶ等を主体とした野菜を、塩を主とした原材料で12時間から48時間漬け込んだものです。賞味期限が短いこのような漬物は、野菜の色の保持や野菜の持っている新鮮な香りが保てることが重要です。
原料野菜の洗浄 | きらら野菜V-2 |
調味液の濁り、膨れ防止 | サンマイルド5、フードクリーンE-28 |
なすの色流れ防止 | ナスコートK-3 |
簡単に調味したい | 浅漬ベース100 |
美味しいぬか風味の付与 | バイオコンクぬかF |
原料臭のマスキング | ペプチドエース、バイオコンクベジタブル |
塩なれ、酸なれ | バイオコンクS |
使用する原材料は赤とうがらし粉、にんにく、しょうが、ねぎ類、果実、ごま、砂糖類、塩辛類、調味料などです。キムチは漬物として食べる以外にも、料理の素材としても利用されており、とにかく美味しさ、そして健康、美容にもよいとするイメージが浸透しているようです。
原料野菜の洗浄 | きらら野菜V-2 |
調味液の濁り、膨れ防止 | サンマイルド5、フードクリーンE-28 |
簡単にキムチ味に調味 | 本格キムチベースNB、本格キムチのたれM |
キムチの発酵感の付与 | バイオコンクTSK |
魚介風味の増強 | オキアミ塩辛ペースト |
旨味付け | ドイモイHi、魚醤恵海、バイオコンクTSK、ボニトップピュア、ペプチドエース、コブダス、調味料GTO、ビーフエースNB-2 |
増粘 | ガムエースXG、ガムエースGX |
乳酸菌で発酵 | 漬物発酵隊LAP-2、漬物発酵隊LEC-7 |
たくあん漬、福神漬、らっきょう漬、生姜漬、梅干し、みそ漬、べったら漬等様々な漬物が販売されております。近年では、保存料等を使用しない商品を求められることも多く、商品の日持を考慮した商品設計が必要となります。
調味液の濁り、膨れ防止 | サンマイルド5、フードクリーンE-28、シーズニングLV-K |
酸化防止 | KP-8(改) |
軟化防止 | カリカリフレッシュL |
旨味付け | ドイモイHi、ボニトップピュア、ペプチドエース、グルカットA-1 |
糖絞り | ダイエッ糖 |
わさびの風味付け | 山葵香P-1、山葵香ベース |
発酵感の付与 | バイオコンクS、バイオコンクLAF-V |
糠漬け | 糠の雫R、かおり糠床140、バイオコンクペーストNF |
量販店やコンビニエンスストアで市販されている惣菜には、家庭のものとは異なり、様々な調味料や食品添加物が使用されています。大量調理される惣菜が、家庭料理と違う点は、商品として店頭に並ぶまでに多くの課題をクリアしなければいけないということです。その課題には、美味しさは当然のことながら、見栄え(色、つや)、日持ち(微生物的、化学的、物理的)、コストといったものが挙げられ、それらを解決するために、目的に応じて調味料や食品添加物が使用されます。
加熱用、生食用問わず、サラダ向け、野菜炒向け、鍋向け等にカットして販売されている野菜(カット野菜)や、量販店やコンビニエンスストアで販売されているサラダは、一般的に次亜塩素酸Naを代表とする塩素系の殺菌剤によって処理されています。これは殺菌によって細菌が減少することにより、微生物的な安全性を保つとともに、消費期限を延ばすことを目的としています。近年では、安全性を向上させるために、殺菌剤だけではなく、洗浄剤や日持向上剤の使用も普及しています。
適度な泡立ちで泥や砂等の汚れ、虫やその卵を除去し、泡切れも良い生野菜用洗浄剤 | きらら野菜V-2 |
界面活性剤を配合し、殺菌効果をアップさせた亜塩素酸ナトリウム製剤 | フレッシュカットV |
生野菜に付着している微生物の増殖を抑制し、変質を防止 | フードクリーンS |
生野菜の軟化を防止し、シャキシャキ感を持続 | カリカリフレッシュL |
ここでの惣菜とは、主に焼く、煮る、揚げる、蒸す、炊くと言った加熱調理を施す食品を指します。惣菜には、10ºC以下の冷蔵販売のものから、コンビニエンスストアのお弁当のように、20ºC前後で販売されているものもあります。これらの惣菜は、その販売温度帯に合わせて、冷蔵であれば48〜72時間、20ºCであれば30〜36時間の消費期限が設定されており、微生物的な安全性を確保するだけでなく、変色防止、食感維持等の課題をクリアする必要があります。また近年、化学調味料不使用を望む声もあり、化学調味料無しでも、美味しさを出すことが必要とされています。
耐熱性芽胞菌の増殖を強力に抑制 | シーズニングマイルド、 シーズニングY-4 |
ボイル緑色野菜の緑色を保ちつつ、微生物の増殖を抑制 | シーズニングベジタ、 緑保 |
チルド惣菜の緑色を保持 | 緑だけ |
硬い畜肉原料、水産原料をソフトな食感に | Newソフトミートシリーズ |
カップ、トレー品のドッリプや液だれを防止 | 離水防止剤A、NEWGELIN CM-5 |
化学調味料を使用しないで、旨味やコク味を付与 | ピュアコンソメシリーズ、グルカットシリーズ、テイストアップシリーズ |
複雑味の付与 | バイオコンクシリーズ |
パンチのある旨味の付与 | 調味料GTO、調味料AS |
日本人は昔から、魚、貝、イカ、タコ、魚卵等の魚介類を好んで食しています。その食べ方は、生珍味のような生食はもちろんのことながら、焼く、煮る、揚げると言った加熱品と様々です。ここでは主に、生食用や加工度合いの低い商品に使用する製品をご紹介します。
生珍味には、イカ塩辛、タコわさび、松前漬、梅くらげ等があります。生珍味は、その名の通り、魚介類を生で食すものなので、微生物的な安全性を確保するために、殺菌剤の使用が欠かせません。また、近年は低塩化がすすみ、昔の高塩度のものと比べると、保存性が悪くなっており、日持向上剤の使用が一般的になっています。さらに、原料の不漁、高騰がすすみ、少ない原料を効率的に使用する必要があります。
調味数の子等の殺菌には亜塩素酸Na | フレッシュカットV |
残留塩素を分解し、塩素臭をカット | カルキノンN-2 |
タンパク変性を気にせず、使用可能な日持向上剤製剤 | フードクリーンE-28 |
硬い原料をソフトな食感に | Newソフトミートシリーズ |
カップ、トレー品のドッリプや液だれを防止 | 離水防止剤A |
水溶性香辛料抽出物で本格的な山葵風味を付与 | 山葵香P-1 |
水産原料と和えるだけで、簡単に梅味生珍味に | 味付梅肉N |
数の子、いくら、たらこ、とびこ等、日本人は昔から魚卵を好んで食しています。近年海外でも、その需要は大幅に伸びており、原料不足、高騰がすすんでいます。原料不足、高騰により、質の悪い原料の使用も止むを得ない状況であり、そのような原料で、より良い商品を作るためには、殺菌剤、日持向上剤、調味料等の選択に細心の注意が必要です。
調味数の子等の殺菌には亜塩素酸Na | フレッシュカットV |
残留塩素を分解し、塩素臭をカット | カルキノンN-2 |
タンパク変性を気にせず、使用可能な日持向上剤製剤 | フードクリーンE-28 |
切り身加工品には、塩鮭、塩さば、さばみりん干し、あじの開き等が挙げられます。これらの商品の問題となるのは、保存中における、酸化による退色や変色です。見栄えは、消費者が商品を購入する上での大きなポイントになるので、V.Cを主剤とした酸化防止剤が広く使用されています。また、魚介加工品にだけ当てはまるわけではないのですが、近年低塩でソフトな食感の商品が、高塩度でよく絞ったものより、好まれる傾向にあります。
鮭の赤身の退色を防止 | バイオカラーシリーズ |
硬い原料をソフトな食感に | Newソフトミートシリーズ |