組員の船登録で県漁連会長逮捕02月13日 12時25分
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愛知県漁業協同組合連合会の会長らが、暴力団員の所有する貝の密漁船を、正規の漁船と偽って県に登録したとして警察に逮捕されました。会長は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、愛知県漁業協同組合連合会の会長、小川淨容疑者(69)と、暴力団員の宮本利之容疑者(50)ら4人です。
警察の調べによりますと小川会長らは3年前、宮本組員が所有する密漁船を、正規の漁船として県に登録したなどとして、公正証書原本不実記載などの疑いが持たれています。
去年、宮本組員が、愛知県田原市の三河湾で「大あさり」と呼ばれる貝を密漁したとして逮捕・起訴される事件があり、その後の捜査で小川会長が、関与していた疑いのあることが分かったということです。
2人は以前からの知り合いだということで、警察は小川会長が、暴力団員らによる密漁と認識しながら便宜を図っていた疑いがあると見て調べを進めています。
警察によりますと小川会長は容疑を否認しているということです。愛知県漁連は、県内の32の漁協などが作る組織で、漁船の燃料や資材の仕入れなどを代行しています。
小川会長は、平成11年に田原市の小中山漁協の組合長になったあと、愛知県漁連の理事に選ばれ、平成18年から会長に就任しています。
愛知県漁連は「組織の信用を失いかねない事態で、痛恨の極みだ。事実関係を把握して今後の対応などを示したい」としています。