情報漏えい唆した男の初公判02月13日 19時24分
3005032901_20140213192944.mp4
愛知県警察本部の警部が、警察のシステムで調べた個人情報を漏らしたとされる事件をめぐり、漏えいをそそのかした罪に問われている被告の初公判が13日開かれ、被告は起訴された内容について、「違法だと言われればしかたがない」と述べました。
風俗店グループの実質的経営者で、名古屋市の佐藤義徳被告(56)は、おととし、愛知県警の警部、倉木勝典被告(56)に、警察のシステムで調べた車の使用者などの個人情報を教えるよう依頼したとして、地方公務員法違反の、そそのかしの罪に問われています。13日、名古屋地方裁判所で開かれた初公判で佐藤被告は起訴された内容について「違法だと言われればしかたがない」と述べました。そして「個人情報は別の知り合いから教えてもらった。名前は言えない」と主張しました。
このあと検察が、事件のいきさつについて説明し「被告は以前から、倉木被告に捜査情報を教えてもらっていた。車の使用者の情報も教えてもらおうと依頼した」と主張しました。一方、この事件をめぐって倉木警部は、自身の裁判で、起訴の内容を認めるかどうか、明らかにしていませんが、これまでの裁判で弁護士が「自白を強要する違法な取り調べが行われた」として裁判を打ち切るよう求めています。