開業100年目を迎えた東京駅。丸の内側にある中央線のホームに立つと、昨年復元した赤レンガ駅舎が目の前に見える。この中央線ホーム、他のホームと比べると1階分、高い位置にある。5面ある在来線ホームの中で、中央線だけなぜ高いのか。その理由を探っていくと、東京駅の歴史が見えてきた。
■中央線ホーム、目の前に赤レンガ駅舎
東京駅・丸の内北口改札から駅構内へと入っていくと、目の前に長いエスカレーターが現れた。昇りきった場所が中央線ホームだ。1番線のすぐそばには赤レンガ駅舎が迫っている。ここまで駅舎に近いのも、考えてみれば不思議だ。
中央線はなぜ、これほど駅舎に迫っているのか。なぜここだけ高い位置にあるのか。経緯を調べてみた。
中央線ホームが現在の高い場所にできたのは、それほど古い話ではない。完成は1995年。それまでは、隣にある現3、4番線を使っていた。京浜東北線(大宮方面)と山手線内回りがあるホームだ。そこから丸の内側に新設したホームに移ってきたというわけだ。
3、4番線ホームなら、丸の内駅舎まで少し距離がある。1995年に現在の中央線ホームができるまでは、ここが1番端のホームだった。ここが端だということは、もとは余裕を持って設計されていたことが分かる。
中央線ホームの新設を機に、東京駅では大改造が始まった。5つあった在来線ホームがすべて、丸の内側に「引っ越し」したのだ。
例えば東海道本線は、それまで山手線と京浜東北線があったホームに移った。京浜東北線と山手線もそれぞれ1つずつ、丸の内駅舎に近いホームに移動していった。
では、移動により生み出された場所には何ができたのか。それが北陸(長野)新幹線。かつて東海道本線があった9、10番線ホームを新幹線用に改修した。中央線ホームの高架化は、北陸(長野)新幹線の東京駅乗り入れがきっかけだったのだ。
東日本旅客鉄道、中央線、東京駅、北陸新幹線、東海道新幹線、東北新幹線
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