別分野における死生観

宗教だけではありません

死生観ですが、宗教上の問題が絡んできますと神に対しての信仰といった方面に強く影響をもたらすことになります。物凄い極端な例を挙げるのであれば、生きていることにこんな行動をしておけば魂は清められて極楽浄土、もしくは神様の下へ辿りつくことが出来る事でしょう、といった新興宗教では良くある話ではないでしょうか。それはそれで現実的な問題で様々な弊害をもたらすことになる一因になって、社会問題へと発展しそうですが一端置いておきましょう。人の生死概念はそれだけ根強いものとなっているのです、誰もが死後の世界においても仏教では極楽浄土へ、もしくは輪廻に戻って新しい自分へと生まれ変わるといったものを目指しています。キリスト教においても神様に対して絶対的な信奉を持っていれば神々の住まう天国へとはせ参じて永久なる祝福を浴びることができるとまでいわれています。天国へ行くということは、そこで新しい人生を過ごすということにもなるのかもしれません、元々イギリスやフランスといったキリスト教やユダヤ教などにおいては輪廻転生という概念は考えられていませんので、最終的には神の御許となる天国で人としてではなく神の使いとしての人生を歩むことを目指しているのでしょう。

宗教的な観念がこういった価値観に深く切り込んでいくことで、人は己が自らの魂をどうすれば清めることができるのだろうかと試行錯誤することになります。ですがこういった行動も幼少期のころから宗教的な訓練をつんでいればまた別問題なのかもしれません。こういった死生観を人生半ばの途中からすり込まれてしまうと、色々な問題を生み出す火種を作り出すことになるのかもしれませんね。人生という時間をそれなりに経過しているなら知識というものが身につきます、人生において罪というものを意識することにもなってどうすれば贖罪されるのかと悩んでいるときに、死生観に関わるような招き手と出会うことで反社会的とも取ってしまえるような行動を起こしてしまう人が生まれてしまう、そう考えられます。

こうした宗教的な価値観の中で生まれた死生観というものは様々な方面へと影響を及ぼすことになることもあります、それが時に一つの国に対する明確な敵対行動ともなるようなときもあるのです。現代の世界情勢においても各々が独自に持っている死生観を含めた様々な思想が根っこ深くに足を広げていると、問題の濃度はとてつもないことになります。

因果応報と輪廻転生

軍事的な死生観において

宗教的な死生観が最も影響するものといえば、それこそ武力で相手に威圧する、もしくは弾圧することへとその思想は影響を強く与えることになります。その最たる状況といえば、戦争でしょう。日本もそうですが、昭和初期に勃発した世界大戦の折には現在こそ象徴的な存在となっている天皇のため、そして祖国大日本帝国の繁栄を願って多くの兵士達が勝ち目がない戦いへと身を投じることになります。もちろん中には好き好んで戦場へと命を放り投げることに対して恐怖を覚えている人もいますが、そんな人間でさえも突き動かすことになる意識というものこそ、死生観などの国を挙げての共通した思想を元にして戦いを繰り広げることになります。但し現代の日本においては、もはやある一定の宗教を信奉している国という特色が非常に世界でも類を見ないほど、薄くなってしまっているために団結するのは非常に難しいとも言われています。だからこそ新興宗教といった団体にのめりこんでしまう人が多いのかも知れません、特定の宗教価値観に捕われている人からすれば外部の聞いたこともない教示など邪教や異端といって相手にもしません。それは魂という物体のないところにまで信仰している宗派に対して身も心も陶酔しきっているからこそ、揺るがない精神を持っているということに繋がって行くのです。

そういう意味では欧米諸国などにおいては基本的にキリスト教、また騎士道といった古代から続く国家全ての礎となっている価値観が広まっているので団結力というものは非常に強い傾向にあります。そうして考えると日本がいかに国家にある宗教というものについてそこまで執着していないのかということがよく分かります、世界的な規模から見ても日本という国が非常に特殊な国として見られていることは、もはや誰もが知っている周知の事実としてみたほうが早いでしょう。

哲学的な価値観において語られる死生観

宗教上における死生観は軍事的方面へと影響を及ぼすことを考えるとするなら、同様に宗教と同等の五徳死生観というものを捕らえている分野というものは哲学という学問でしょう。哲学と宗教は内容こそ所々差異は生じていますが、本質的な部分では二つにはそれほど違いというものははっきりとは存在していません。歴史上においてもプラトンを初めとした、時代ごとに誕生している著名な哲学者などにおいてはこういった死生観について様々なアプローチをかけては、それまでにあった既存の価値観を崩壊へといざなうこともあるほどだった。その際、時には宗教とも対立することになるところを見るとアンバランスさはあるものの、宗教とはやはり紀っても切り離すことの出来ない学問であり、また時には有志でありながら敵対もすることになっています。

ポケットのカルマよ 自信が足りないの?

スープ~生まれ変わりの物語~から見る、死生観について

輪廻などの死生観については様々な見解を巻き起こすことになるテーマとなっています。
世界的にどのような考え方となっているのか、世界各地に根付いている死生観について考察をしてみましょう

スープ~生まれ変わりの物語~
輪廻転生は存在する?
生まれ変わり研究の権威
世界的に考えられている死生観
世界によって異なる死生観
別分野における死生観
死生観に対する様々な価値観
死は神との交流を意味すると考えられている
死生観そのものから外れることになる概念
日本における死生観
日本古来の死生観の変容
日本中世のおける死生観

神は死んだ