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国際
【話の肖像画 フィギュアスケートコーチ タチアナ・タラソワ(中)】伝説の名将の父、著名な音楽家の夫、影響を与えた2人の男性
「コーチとしての私の最初の五輪は札幌でした。25歳のときね。パパにとっては最後の五輪だった。ホッケーで勝利したの。パパはいつも勝ってた。私にとってだけでなく、世界中の人々にとって、パパは天才だった。父の胸像は、カナダのトロントの栄光博物館にあるのよ。父は家にいることが少なかったのですが、家にいるときは厳かで、何よりも規律が大事ということを教わりました。私がコーチとして指導した選手が2位になったとき、父にそのことを伝えたら、『娘や、アイスホッケーでは優勝を逃したら、すぐにクビになる』と教えてくれた。でも、父は私のコーチングについても、一度も口を挟むことはありませんでした」
--故ウラジーミル・クライネフ氏(2011年に逝去)もタラソワさんのコーチ業を支えたのですね
「夫は傑出した音楽家で、大きな影響を受けました。彼はチャイコフスキーコンクールで最優秀賞を受賞したことがあり、音楽院の教授でもあった。才能豊かで、とても素直で親切で、そんな夫と一緒に生活を共にすることができて、私の人生は幸運に満ちている。何度か、日本に招かれて、チャイコフスキーの曲目を披露しているのよ。世界中に教え子がいたわ。ピアニストの河村尚子さんもその1人。彼女は子供の頃から、夫の教え子でした。彼女は私の家で大きくなったのよ。モスクワで夫のメモリアル・コンサートが開催されるときは、彼女も参加してくれて、すてきな曲を披露してくれるのよ」
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