Cliff Bleszinski氏が自身の今後に言及「もうディスク・ゲームを作る気はない」
元Epic GamesのクリエーターCliff Bleszinski氏が自身の今後に言及。プレーヤーとの密接な関係を築くことができる環境に戻ることを望んでいると語り、もうディスク・ゲームを作る気がないことを明らかにしている。
Cliff Bleszinski: どれだけYouTubeの動画を生み出すか、それがゲームの評価基準だ。今は妻と一緒に『Rust』にハマってる。「新たなユーザー体験」とかそういうゲームじゃない。その手のゲームの新たなユーザー体験なんて完全なクソだし、それはそれでいい。『Minecraft』から学んでいない2つの教訓が存在するよ。まずゲームを出して、そこから築き上げていくんだ。すると、どこかの子供が動画を上げる。プレーヤー同士が教え合う。「ジャンプするにはAボタンを押して下さい」なんて必要ないんだよ。
俺はPCに落ち着くだろう。コミュニティはそこにあるし、トレンドは常にコアにある。俺がスタジオを立ち上げるなら、最初からコミュニティ・マネージャーを雇いたい。週間でビデオやポッドキャストを配信するんだ。掲示板にタスク・リストを書き込んで欲しいね。俺が妻と『Rust』をプレーする時は、その前に掲示板をチェックするんだ。ゲームに少し飽きてくると、誰かがアップデートを配信したりね。ビルド・リストをチェックできるなんて、またゲーム開発者に戻った気分だよ。
Game Informer誌のカバーとか、E3での発表とか、保守的なやり方は死んだんだ。俺は今後二度とディスク・ベースのゲームを作る気はないというのに、連中は未だにE3で、TargetやWalmart
(訳注:北米大手小売店チェーン) からのバイヤーに言い寄っている。Fullbright
(訳注:『Gone Home』の開発元) の次回作が待ちきれないよ。(『Gone Home』は)『乙女の祈り』のゲーム版みたいだった。彼らの作るものは何でも買うつもりだ。開発者として、俺はこれからもシューターを作り続けるだろうね。俺のDNAに刻み込まれているんだよ。お金は大切だ。何の心配もせずに良いディナーを食えるのは嬉しい。だが俺は、PAXイベントでカップルが俺に近寄ってきて、俺のチームが作ったゲームの中で出会ったんだ、なんて言われるような頃に戻りたい。コスプレイヤー、タトゥーを入れた子供たち。そういう開発者との仲間意識。そこに戻りたいんだよ。
[ソース: Gamasutra]