米航空宇宙局(NASA)と米ジョージア工科大などは、火星の斜面に夏の間だけ現れる謎の「筋」について、鉄が関係しているとの見解を発表した。

 筋の存在は2011年に米科学誌サイエンスに発表され、「水の流れかもしれない」として話題を呼んだ。周囲の温度は夏でも零下20度台だが、塩類を豊富に含んだ水なら液体で存在しうるという。

 今回、画像の光の波長を分析したところ、水や塩類が存在する証拠は得られなかった。しかし、鉄が豊富にあるとみられることが判明した。