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誤認逮捕の男性が賠償求めて提訴 大阪地裁2月18日 15時11分
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盗まれた給油カードでガソリンを入れたとして逮捕・起訴され、その後、事件とは無関係だったことが分かった大阪・堺市の男性が、違法な捜査で精神的な苦痛を受けたとして、国と大阪府に1100万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。
大阪地方裁判所に訴えを起こしたのは、大阪・堺市に住む42歳の会社員の男性です。男性は去年1月、盗まれた給油カードでガソリンを入れたとして逮捕・起訴されましたが、その後、事件とは無関係だったこと分かり、検察は、男性を85日間勾留したあと釈放し、起訴を取り消しました。
訴えの中で、男性は警察はガソリンスタンドの防犯カメラの時間設定が正しくないことを見落とし、それを基に男性の犯行と決めつけるなど、基本的な捜査を怠ったほか、捜査員から「お前はずっと悪人でいくのか。すべてお前が犯人である証拠はそろっている。お前は普通じゃない」などと言われ、人格権を侵害する違法な取り調べを受けたと主張しています。
さらに、検察についても、「警察の捜査の不備を指摘せず、漫然と起訴した」などと指摘し、警察と検察の違法な捜査で精神的な苦痛を受けたとして、国と大阪府におよそ1180万円の賠償を求めています。
男性の代理人の赤堀順一郎弁護士は「男性は、長期にわたる勾留で職場復帰も難しい状態だ。刑事補償では精神的な被害は賄えず、国家賠償しかなかった」と話していました。
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