2014年02月18日(火) 19:21
松山市の産廃処分施設レッグ問題で、中村知事は、18日、松山市議の関与を裏付けるとしたメモの内容の一部を公表しました。市議が市側に圧力をかけたともとれる内容が含まれています。不適正な処理を続けた松山市の産廃最終処分場、レッグ問題を巡っては、中村知事が、複数の松山市議の関与を指摘し、その証拠とする松山市役所内のメモの存在を示唆していました。そして、18日、中村知事は、メモの概要を文書で公表しました。それによりますと、レッグに関して、口利きとも思われる働きかけがあった松山市議として、匿名で4人をあげています。このうち1人の議員は、2009年5月19日に、市職員2人を市議会内の応接室に呼びレッグの関係者を同席させた上で、処分場としての許可の更新を求めたとしています。そして、翌月の2009年6月、最終処分場の容量増加に伴い許可が更新されて、廃止を免れた経緯があり、時期が符合しています。この他、別の市議は、埋め立て処分業の許可の更新に際して、「レッグがつぶれれば市費を投入することになるが、その時は反対する」などと、松山市側に許可の更新をするよう、強い口調で発言したとしています。公表について、中村知事は、「公人として名乗り出てもらえると信じていたが、叶わなかったため公表した」としてたうえで、市議の個人名を伏せた理由として「名誉棄損などを理由に論点をすり替えられる可能性がある」としました。また、「この問題は、多額の公費負担を伴うものであり、レッグと接点のあった当時の市議は、情報を提供すべきだ」としたうえで、関与した市議個人や市議会での対応が今後の県費支出にも影響するとの考えを示しました。なお、メモの公表に対し、松山市議会の議長は、「議員名がわからないことは残念。公表されたものだけではどう圧力があったのかがよくわからず、現段階では動けない」としています。
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