埼玉県 自衛隊の災害派遣要請を断る2月18日 18時31分
埼玉県秩父市は今月15日、埼玉県に自衛隊の災害派遣を要請するよう求めましたが、埼玉県が2日間にわたってこの求めを断っていたことが分かりました。上田清司知事は「緊急かつ切迫した状況に至っていなかったと判断した」と話しています。
秩父市は記録的な大雪を受け15日、埼玉県に対し自衛隊の災害派遣を要請するよう求めましたが、埼玉県は除雪は県が単独で行うとして求めを断ったということです。さらに、17日になって秩父市はその周辺の市や町とともに、再度、県に対し文書で自衛隊の派遣要請を求めましたが、県は、自衛隊と協議した結果、機材の不足を理由に断られたとしてこの求めにも応じていませんでした。
結局、埼玉県が自衛隊に災害派遣を要請したのは、最初に秩父市が求めてから2日たった、17日の夕方でした。
これについて埼玉県の上田知事は「人命救助が必要な、緊急かつ切迫した状況や県の能力を超える場合、自衛隊に災害派遣を要請するが、当初はそこまでに至っていないと判断した。大雪から3日目になり、切迫した危険性の可能性が高まったと判断した時点で自衛隊への要請をした」と話しています。
秩父市長「現地で情報収集を」
上田知事の発言を受け、秩父市の久喜邦康市長は「高齢者や山間部を多く抱える地域で一刻も早い孤立解消を目指して、知事には、はじめ、電話で自衛隊の派遣を要請したが、受け入れてもらえなかった。このため、周辺の自治体の首長と連名の文書を送りました。今は空からの救援活動を行ってもらっていますが、知事には、現地に来て情報を収集したうえで、地上の除雪作業にも理解を示し、対応をして欲しかった」と話していました。
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