ファイナルファンタジー、ドラゴンクエスト等のRPGとは一線を画する世界観が好評の人気RPGシリーズがある。
「女神転生」である。
剣や魔法のありきたりのファンタジーではなく、銃やコンピューターがある現実に近い世界が舞台になっている。
システム的にも一線を画する。
「悪魔合体」のシステムです。
悪魔を仲間にするのも斬新だったが、その悪魔を合体させて更に強い悪魔を作るのが高い戦略性と遊戯性を生んだ。
この独特の世界観と「悪魔合体」のシステムにより、「女神転生」は人気RPGとして多数のシリーズ作品が作られることになる。
偽典・女神転生〜東京黙示録〜
唯一、パソコンでしかプレーできない女神転生がある。
それが今回紹介する「偽典女神転生」です。
女神転生シリーズとしての位置づけは、「真・女神転生」でトールマンにより核ミサイルが発射された後の荒廃した東京が舞台となっています。
また、漫画版・アニメ版「真・女神転生」のキャラも少し登場(仲間にもなる)しており、これらの知識があるとより楽しめると思います。
ただ、漫画・アニメともほぼ絶版状態で入手は非常に困難です。
ゲーム自体も入手困難です。
元々の販売本数が少ないうえ、開発販売したアスキーがパソコンソフト事業から撤退したことで供給が完全に停止、中古市場においてもその製品特性から手放す人がいないため高価に取引されることもあるようです。
現在、有志によるリメイク計画があるようですが、先は長そうです。(Win用製品版をもっているのであれば、リメイク計画にXP対応の修正ファイルがあるので参考までに)
で、非コンシューマのこのゲーム、パソコンゲームならではの利点を活かしています。
それは・・・
表現の規制が家庭用ゲーム機に比べて格段に緩いという点です。
この利点を活かして、ヒロインは悪魔達に生きたままバラバラにされて食べられる、

主人公は悪魔娼婦と戯れる、女性の裸体がしばしば登場する(下画像:ヒロインと主人公の情事)

・・・など、メガテン特有の世紀末臭(下のような感じ)をより強く出すことに成功しています。

ゾンビになった実の娘に殺される母親とか、母子合体悪魔のイベントはパソコンでしかできないのでは?
これ、すっごく好きなんですよ。
ストーリーは歴代女神転生シリーズの中でも、一、二を争うダークなシナリオです。
個人的な意見ですが、女神転生というのは家庭用ゲーム機よりパソコンの方が作風を出しやすいゲームだと思います。
ストーリーは出色の出来なんですが、それをぶち壊すバグも数多く発見されています。
ここら辺はパソコンゲームとしての弊害でしょうか。
コンシューマでは到底許されないレベルのバグが多数あります。
クリアーできなくなるほど致命的なバグです。
どう考えても「デバック一切してないだろ」レベルの酷さです。
そして、不親切極まりないマップ画面、その他システム・・・
極めつけはプログラムのレベルが低すぎです。
このゲームはリアルタイム戦闘なのですが、PCの性能が高性能であればあるほど敵側の処理速度が上がり、こちらが何もできないまま敵に攻撃され続ける悪夢のような光景を見ることにも。
ダメ押しに異常な難易度・・・
セーブ不可能な場所でひたすらレベルアップを強いられることもあり、若いうちの苦労は買ってでもやれと言わんばかりの仕様です。
最近のやる気のない若者向けではないです。
クレバーな私は普通にやっていてはクリアーできないことに早々と気がつき、クールにどこぞのサイトのパラメーターエディタを使ってしまいました。
天国のおじいちゃんゴメン、二度と使わないと誓ったのに、まさに断腸の思いってやつですか。
それはおいといて、本作で一番気になったのは「ぬりかべ」です。
「兄者はかつてある少年と共に、達の悪い妖怪や、悪魔と戦ったお方だ。」
妖怪大戦争って・・・

女神転生IMAGINE メモリアルパッケージ
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