振り込め詐欺や悪質な勧誘を水際で防ぎたいと、むつ市が迷惑電話を自動で判別し遮断もする「迷惑電話チェッカー」100台を用意、今春から2年間、希望する市民に無料で貸し出す。「県内の自治体での導入例は聞いたことがない」(県環境生活部)と、県もその成果に注目している。

 「迷惑電話チェッカー」は通信会社ウィルコムから提供を受けた。自宅の固定電話に接続して使う。実際の詐欺犯罪などで使われた番号約2万件以上が「迷惑電話」として登録され、該当番号の着信には赤いランプが点灯、着信音は鳴らない。家族などの許可した番号は「青」で知らせる。

 迷惑電話として登録されていない不審電話は「黄」で知らせ、ボタン一つで拒否登録も出来る。番号情報は管理サーバーに送信、警察などが提供する「ブラックリスト」の更新材料にもなるという。