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【大リーグ】

エ軍、トラウトとの3億ドル契約を検討 出るか!? 大リーグ史上最高額

2014年2月18日 紙面から

 出るか、3億ドルプレーヤー!? エンゼルスが、マイク・トラウト外野手(22)と延長契約を交渉中だ。球団地元紙オレンジカウンティ・レジスター(電子版)などが16日までに伝えた。現役で最高の選手とされるため、メジャー史上最高の総額3億ドル(約306億円)に達する見込みだと米メディアは色めき立っている。延長契約の結果が発表されるのは、早くても開幕後のもよう。走攻守すべてを兼ね備えた22歳が、名実ともにナンバーワンとなるのか、要注目だ。

 1大リーガーの契約額が、ついに3億ドルの大台を突破する日が確実に近づいている。トラウトとの延長契約交渉について聞かれたエンゼルスのモレノ・オーナーは、「話し合っている。選手としても、人格も素晴らしいからね」とキッパリ。「どの程度の話し合いか」と聞かれると「積極的に話し合っている」と答えた。

 これを受け、米唯一の全国紙USAトゥデー(同)は「トラウト、今春にも初の3億ドルプレーヤーに」と報じ、球団地元紙ロサンゼルス・タイムズ(同)も「記録的な契約になる見込み」。過去の最高額は2007年にアレックス・ロドリゲス三塁手(38)がヤンキースと結んだ10年総額2億7500万ドル(約280億円)だが、これを超える見通しを一斉に伝えた。

 にわかには信じ難い金額だが、トラウトにはそれだけの価値があるとされる。米大手データサイトのファングラフスは“適正年俸”の算出で有名だが、トラウトは新人王を獲得した12年が同4490万ドル(約45億8000万円)、昨季は同5210万ドル(約53億1500万円)で、この2年間だけでもメジャートップの9700万ドル(約99億円)だ。

 選手の価値指標として近年注目されるセイバーメトリクスでも、同サイトによる2年間のWAR(平均レベルの選手に代わり出場した場合の勝ち星の上積み数)は計20・4で、これは2位A・マカチェン(パイレーツ)の15・0を大きく引き離すメジャートップ。同サイトは「延長契約するならば、年俸5000万ドル(約51億円)が妥当だが、この値段は現在の市場からかけ離れている」とした。

 「メジャー1、2年目としては、ともに大リーグ史上最高の成績を残した」とUSAトゥデー。弱冠22歳で、さらなる伸びしろも期待できるため、長期契約を結ぶリスクが比較的少ないのもプラス材料だ。

 ぜいたく税を課するか否かが決定されるチーム年俸総額の算出時期に関わるため、たとえ延長契約が合意に達しても、発表は今季開幕後になる見込みだが、10年総額3億ドル以上の数字が本当に飛び出すのか、全米の視線がトラウトに集まる。

 

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