黒木華　控えめに「おおーっ！」　ベルリン銀熊賞得て凱旋帰国会見

　山田洋次監督「小さいおうち」（公開中）に出演し、第６４回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞（銀熊賞）に輝いた黒木華（２３）が、１７日朝に帰国。成田空港で凱旋（がいせん）会見し、喜びを語った。

　日本人では４人目の快挙。最年少の受賞について感想を問われ「おおーっ！」と控えめな雄たけびで表現。

　「本当にステキな女優さんの中に名前を挙げていただけて、頑張らなきゃ」とし、「（海外作品にも）出させていただける機会があるなら、どんどんチャレンジしていきたい」と意気込んだ。

　銀熊賞のトロフィーを受け取った瞬間は「すごく重くて。いただいたんだなと実感した」。山田監督からは「ハルちゃんが賞をとってくれて、すごくうれしいよ」と声をかけられたという。

　黒木は「日本の昔の生活や戦争のこととか、山田監督が忘れてほしくないという思いで撮られた映画。私が大きなことをしたわけではない。本当に映画がすばらしく、それを海外の方が認めてくれた。みんなでもらった賞」と周囲への感謝とともに映画をアピール。

　今回、黒木は昭和初期の女性を見事に演じきり、山田監督は「今どきのタイプではないので、かっぽう着が似合う」と称賛したが、これには「普通に“今どき”です」と笑顔で反論した。

　大好きな女優に、同作で共演の松たか子（３６）の名を挙げ、「松さんも喜んでくださってるみたいでうれしい」。