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■山本 大@株式会社クロノス東京(http://www.kronos-jp.net/)
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2014-02-17

生産性が高いエンジニアを評価するための2つの仕組み

仕事ができるプログラマって、できないプログラマに比べて「10倍」も生産性が高い。とか言う話がありますよね。

僕も体感的に、本当にできるエンジニアは本当に生産性が5倍とか10倍とか変わることを見てきました。

でも開発の現場では「残業しまくってる」ほうが、なんだか仕事してるように見えてしまう

そんな中で久々にこの記事を目にしました(漫画なので1分ぐらいで読めます)。

■「残業しないで帰るSEってやるきないんじゃない?」
http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000800

2006年の記事ではありますが、こういう話って普遍的なので古くもありませんね・


残業しないで定時に帰れるって評価するべきだし、残業をせず家庭を大事にする社風にしたい。

すごく生産性が高いっていうエンジニアを評価したい。

でも残業してるのって分かりやすいから評価されがち。

こういうジレンマは、以前からずっと感じていましたしなんとかしたいと思っていたところ、

最近「2つの仕組み」によって解決に向かっています。

仕組み1) プロジェクトの原価と利益の管理の徹底


どのプロジェクトで何時間稼働しているか?を時間単位で管理して、原価と利益率を「毎週」のプロジェクトリーダー同士で共有しています。

個人個人の給与オープンにするのは別問題が発生するので、メンバーのレベルに応じて社内の原価を決めて管理します。

原価管理を厳密化し共有することで、「儲かってるプロジェクト」「儲かっていないプロジェクト」がわかります。

自然と、儲けるために効率よく働こうと考えます。

たったこれだけの仕組みで、残業を避けようというモチベーションが湧いていることが目に見えて分かります。

効率の良いメンバーは、早く帰れますし、プロジェクト全体の利益のために助け合うことが活発化します。

営業段階でも、利益を意識して仕事を決めてこれます。

仕組み2) 「裁量労働制」の導入


原価管理を厳しくしただけだと、会社は利益を出しやすくなりますが、個人に還元しにくいです。

できるエンジニア目線でいくと、定時に帰るプロジェクトばっかりで残業代なくなってジリ貧になります。

とはいえ、プロジェクトの利益率などに応じて給与額に還元するのはかなり難しいです。

例えば、事務的な作業が煩雑化しますし、減額などになったときにモチベーションが下がるなど、バランスを取るのが難しくなります。

だから、効率よく働いた上で、あまった時間を自分の時間として還元するのが良いと感じています。

自分の時間で新しく勉強するもよし、早く帰って家族との時間を増やすもよし。


ということで、社内で仕事している開発メンバーは、1日2時間の残業を見込みます。

極端な話1日6時間だけしか働かなくても、定常の8時間+残業2時間=10時間働いたことになります。

1日2時間なので、月40時間。これは前年の残業時間の平均が月32時間ほどだったので、40時間にしました。

残業をしようがしまいが、毎月40時間は残業したことになるので

早く帰っていればそれだけ時間あたりの報酬は高くなります。


営業戦略の絡みなどで、どうしても厳しい納期のプロジェクトなどは、

この裁量労働の枠を越えて残業をしてもらうこともありますが、それも救済できるような仕組みにしました。

最後に


利益管理と裁量労働の2つを組み合わせたことで、好循環が生み出せています。という話でした。

エンジニアの生産性とかいう話も久々ですが、

社内開発が多くなってきて、自社コントロール下の制度を作っていけるので前向きな話にしやすくて、うれしいです。

いい制度を作って、オープンにすることは、良い人材採用するためにも経営にはとても大事なことです。

ということで、だんだん良い会社になって来た感があります!

長く働いてもらえる会社づくりを、これからもがんばります。

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