東海道新幹線と山陽新幹線が交わる新大阪駅で18日、JR西日本と東海の駅員たちが切符の発券タイムや接客態度を競う技能競技会が開催される。「新大阪ダービー」と呼ばれる駅員たちの“頂上決戦”は今年で4回目。1勝2敗と負け越すJR西は背水の陣で臨むが、対するJR東海も一歩も引かない。大坂冬の陣から400年。平成の東西交通の要衝を舞台に、「新大阪の陣」が勃発する。
「よーい、はじめ!」
張り詰めた空気が支配する新大阪駅構内の一室。かけ声を合図に、駅員たちが一斉に切符の発券作業にとりかかる。切符をいかに早く正確に発券できるかを争う技能競技会の風景だ。
駅員の懇親と技能向上を目的に、3年前に始まった非公開の部内行事だったが、両社とも社内予選で勝ち抜いた“選手”を競技会に送り出すなどヒートアップ。社の威信をかけた競技会とあって、本社から幹部も顔を出すようになった。
目玉種目は「みどりの窓口」を担当する駅員が出場する出札部門の「ドリル問題」だ。「マルス」と呼ばれる指定券予約発券システムの端末を熟知し、タッチパネル式の画面をいかに自在に操れるかが腕の見せ所。特にビジネスマンの利用が多い駅だけに、素早い発券能力が問われる。
競技は3〜5人制の団体戦で、先鋒(せんぽう)から中堅、大将と上がるほど、難易度も高くなる。たとえばこうだ。
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