突然腎不全と宣告されないために
テーマ:猫の健康管理google トレンドで検索件数の動向を調べたところ
2011年の暮れあたりから、増加傾向にあります。
上の青い線が「猫 腎不全」の検索数
下の赤い線が「猫 甲状腺亢進症」の検索数です。
赤い線の出始めは2011年10月です。
甲状腺亢進症とは、猫の甲状腺の異常によって
甲状腺ホルモンが過剰になってしまうしまう病気ですが
その原因は腫脹や腫瘍などいろいろです。
病院で血液検査をする方も多いと思いますが
基準値以内でOKです、といわれて安心してしまうだけでは
検査結果のデータをあまり生かせません。
というのは、病院というのは人間の場合も一緒ですが
基準値を超えた異常が発見された場合のみ
治療なり生活習慣の変更などのアドバイスなどをしてくれるのであって
基準値以内であれば、機械的にOKと判定されてしまう場合が多いのです。
でも、でもですね・・・慢性腎不全みたいな病気は
突然なるわけではないです。長い、長い時間をかけて
少しずつ、腎機能が低下していきます。
先日、たーにゃの血液検査をしてきました。
結果が以下の通りです。
腎機能に関しては主に、クレアチニンとBUNをみます。
(グルコースがちょっと高いですが、猫ちゃんの場合
動物病院などで緊張すると、血糖値が上がるそうです
しかもご飯を食べた直後の検査でしたので心配ない数値です)
クレアチニンは1.7です。基準値以内ですが・・・
ザナベレ・ウリナリーや、ロイカナインドアなど
たんぱくとリンが抑えられた食事の結果です。
1歳で初めて血液検査した時は1.9でした。
とは言いましても、クレアチニンは筋肉量にも
関係するので、たーにゃの腎機能に問題が
あるとは思っていません・・・用心のためです。
血液検査は毎年同じ病院で同じ検査機器を使って検査して
変化を見比べることによって、よりよい情報を得ることができます。
人間の場合は、「1÷クレアチニン値」の値を使って
時系列でグラフを作って、人工透析が必要になる時期を予測します。
猫ちゃんの場合人工透析の治療は一般的ではないので・・・
皮下輸液など重症向けの治療開始時期の予測になると思います。
やり方は、1をクレアチニンの値で割り算して、その値を
月日や年齢を横軸にしてグラフを作ります。
できた点をなだらかな曲線で結びます。
腎不全の診断は、エコーやレントゲン、触診、尿検査も
総合して行うので、クレアチニンやBUNが高めだからと言って
すぐに腎不全となるわけではありませんが
数値の移り変わりを見て、危険を察知することはできると思います。
健康時の直線的だった数値が、高齢になるとともに
だんだん低下してきた・・・そんな場合は基準値以内でも
おやつを制限して低たんぱく、低リンの食事に切り替える
など対策ができると思います。
腎不全と診断された場合はもちろん療法食ですが
腎臓が弱くなってきた猫ちゃんには低タンパク低リンの
フードがお勧めです。とくに猫缶は高タンパクのものが
多いのであげすぎには要注意です。
うちであげている主なフードは
ロイカナ・インドア
ロイカナ・インドア7+
ザナベレ・ウリナリー
ロイカナウェット ウルトラライトなどです。
参考サイト
ロイヤルカナン製品の詳しい成分表
ロイヤルカナン成分表(pdf)→★
腎臓が弱い猫ちゃん向けの一般食などの紹介
腎不全と闘う猫まとめ(wiki)→★
療法食は特別な薬剤などが入っているわけではありません。
たとえば
腎不全食は低たんぱく・低リン
甲状腺亢進症は低ヨウ素配合
になります。
高齢になったら、毎年血液検査(できれば尿検査も)
をされることをお勧めします。
尿検査は人間用ペーパーを購入して
自宅でもすることができます。
詳しくはこちらをご覧ください→★
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1 ■こんにちは。
こんにちは。
詳しく教えて下さりありがとうございます(__)
たーにゃちゃん、お疲れ様でした^^