Updated: Tokyo  2014/02/18 11:23  |  New York  2014/02/17 21:23  |  London  2014/02/18 02:23
 

スコットランド独立推進派に冷や水-EU加盟と通貨問題で暗雲

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  2月17日(ブルームバーグ):英国からの分離を目指すスコットランドの独立推進派は、独立後の青写真として描く政策の擁護を迫られている。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のバローゾ委員長が独立後のEU加盟に懐疑的な発言を行ったためだ。

バローゾ委員長は16日、スコットランドが英国から独立した場合のEU加盟について「不可能でないとしても、極めて困難」となるだろうと語った。オズボーン英財務相はこの3日前、スコットランドが9月18日の住民投票で英国からの分離を決めれば、英通貨ポンドを使い続けることはできないとしていた。

スコットランドの将来をめぐる論議は盛り上がっている。先月の世論調査では、独立を後押しする大きな動きが初めて見られた。スコットランド行政府のサモンド首相は2016年3月24日の独立を目指す青写真で、ポンドの継続使用と英国が現在持つ条件にのっとってEUと交渉する方針を描いている。

ダーリング元英財務相は「独立に向かって走る車の車輪が外れつつある」と指摘し、「スコットランドの市民は、ポンドに替わる通貨や欧州をめぐって直面する課題を知る権利がある」と声明で述べた。

日曜紙スコットランド・オン・サンデーの委託でICMリサーチが1月に実施した調査によると、独立に賛成票を投じるとの回答は全体の37%となり、昨年9月時点から5ポイント増えた。現状維持を望むとの回答は44%で、前回の49%から低下した。

原題:Scottish Nationalists Spurned by EU After Osborne Warns onPound(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ブリュッセル Peter Chapman pchapman10@bloomberg.net;ロンドン Scott Hamilton shamilton8@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rodney Jefferson r.jefferson@bloomberg.net

更新日時: 2014/02/18 03:02 JST

 
 
 
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