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スコットランド独立 通貨ポンドで対立
2月18日 10時45分

イギリスからの独立の是非を問う住民投票がことし9月に行われるスコットランドについて、独立の場合、通貨ポンドは使用できないとイギリス政府がけん制する一方、スコットランド自治政府は、ポンドの価値は共に築いてきたはずだと反論するなど対立が激しくなっています。

スコットランド自治政府は、ことし9月の住民投票を経て独立した場合でも価値が安定しているイギリスの通貨ポンドを使い続けるとしています。
これについてイギリスのオズボーン財務相は、先週、スコットランドが、独立後もポンドを使い、金融や経済の危機に陥った場合、銀行救済や財政支援策でイギリス側の負担が過大になるなどと主張し、「スコットランドがイギリスから去るなら、ポンドからも去ることになる」とけん制しました。
これに対し、スコットランド自治政府のサモンド行政府首相は17日、「共に価値を築いてきた財産に権利がないと言われるのは、失礼な話だ」と述べ、ポンドを使い続けることは正当な権利だと訴えるとともに、危機に陥らないように北海油田を財源とする基金の活用で経済や財政を安定させると反論し、対立が激しくなっています。
また、独立後のスコットランドが目指すEU=ヨーロッパ連合への加盟について、EUのバローゾ委員長が16日、国内で独立運動が起きているスペインを念頭に、すべての国が加盟を承認するのは難しいだろうと述べたことに対し、サモンド行政府首相は、民意を重んじるEUの理念に沿わないと批判しました。

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