普通の人が不安なく生きるための人生の攻略法
「学生×ベンチャー Meet Up 第2回 ~in 名古屋大学大学院情報科学研究科~」というイベントで10分ほどお話をさせて頂きました。
会社の経営の話はまだまだできません。しかし飛び抜けた才能がない人がどう生きると幸せかということについては自分なりのコツのようなものがあります。それのおかげで不安定なスタートアップをやっていても楽しく生きているんだろうなと思ったのでその話をさせてもらいました。
このエントリはそのときの話の補足です。
この話を読んで役に立つかもしれない人
- 将来に漠然とした不安をもっている
- 遊ぶ仲間はいるが頼れる友人はいなくてつらい
- 自分を演じすぎてて、自分自身がよくわからなくなってきた
(どういうことかというと上記のようなことを私は学生の頃はすごく思っていたということです・・・多くの人はこんなことで悩んでない?)
概要
- 見栄をはらない、嘘をつかない、素直になる
- 努力により実力をつける
- みんながやらないことをやって仲間を増やす
- 成功体験の積み重ねにより自信をつける
- 大きなことにチャレンジする
という順番で自分自身を確立していけば、不安は結構なくなるよという話です。
見栄をはらない、嘘をつかない、素直になる
私にとっては素直さとは嘘をつかない見栄をはらないみたいなことです。これが何より大事です。これができてなかったころの自分というのは本当に無意味な人生を送っていたと思います。
学生の頃はカッコを付けたまま、いい人を演じたまま人生やっていけると思っていましたが、これはとてもしんどくて大変です。
嘘の自分を演じていると、嘘の自分に適合する仲間ができる
格好をつけて、見栄を張って生きているとそういう仲間が集まります。自分がキツネでもライオンのように振る舞っていればライオンの仲間が集まってくるし、ネズミのように振る舞っていればネズミのが集まってきます。ただしどちらもいざという時には意味のない仲間です。(しかもその人達はあなたの演技を見破れないような人達です)嘘をついているといつまでたっても本当の仲間はできませんし、仲間が増えれば増えるほど不安になるだけでしょう。
人から応援してもらえなくなる
素直でない人というのはすぐに見破られます。あなたが大学生なら小学生や中学生の子供が嘘をついたり見栄をはっているというのはすぐにわかりますよね。同じ大学生同士だってそういう人はすぐにわかると思います。そういう人を誰かに紹介したいと思うでしょうか、応援したいと思うでしょうか。紹介してもらえない、応援してもらえない人がなにかを成し遂げるのは大変だし、そもそも友達をつくるのだって大変になります。
嘘の自分で生きるのは砂の上に家を建てるようなもの
嘘の人生にできるものや、思い出は全部無意味ですので早めに辞めましょう。いますごく手遅れな感じがしても2年ぐらいかければ徐々になんとかやっていけると思います。
私は例えばファミレスでメニューを決めるときにすぐに食べたいものを決めるとかそんな練習から始めました。メニューを見た時に「1.おしゃれでカッコいいもの、2.自分が本当に食べたいもの、3.健康に良さそうなもの、4.初めて見たものだから興味があるもの」がパッとわかるようになるといいでしょう。その上で1以外を選択できるといいと思います。
あと、素直というのは単に人の言うことを聞くことではありません。自分が嫌だと思えることは率直に嫌だというのも重要です。
努力により実力をつける
私が見栄を張ったりしていたのは、自分に実力がないのが心の奥底ではわかっていたからだと思います。私の場合は毎日30分づつシステム開発の勉強をして実力をつけました。それで、少なくとも町内では1番だなとなったらそれが自信や仲間を増やすことにつながっていきました。
例えば孫悟空、ルフィが弱かったら最強チームはできていたでしょうか。天津飯や、ゾロが弱かったらチームに加えて貰えたでしょうか。楽しいことをしたければ実力を付ける必要があります。
この段階で素直に生きられて、実力をつけられました。これでかなり楽ちんな人生になったと思います。ここからはさらにラクにする追加の方法です。
質より量で武装していく
凄い人なら実力がついた時点で普通よりかなり凄いのでそれだけでいいですが、普通の人はそこそこ頑張ったくらいではせいぜい町内1番ぐらいが関の山でしょうし、それ以上の努力というのはいろいろなことを犠牲にしないとできません。そこで加えていくのは量です。
みんながやらないことをやって仲間を増やす
みんながやらないことというのは、特別なことではなく”面倒だから”やらないことです。
私の場合はまず毎週勉強会を開催するということを4年間続けました。その頃IT勉強会というのは名古屋には数えるほどしかなく、とにかく開催数だけでも1番になろうとしたのです。結果として勉強会は最終的に100人以上のコミュニティになりました。
私がやっていた仕事といえば場所取りと、勉強会のWikiの管理だけで特に難しいことはしていませんでした。勉強会の進行も私には教えられる程の実力がなかったので、後の共同創業者のマツモトにお願いしていましたし、そもそも読書会形式だったので参加者みんなで作っていくような感じでした。
初期の頃は当然人が集まらず、時には私一人しか参加者がいない(自習ですね)の時もありましたが回数を重ねていくことに意味があると信じて開催を続けました。
注意としてはこればっかり続けてても実力がアップしていくわけではないので、途中からあまり意味がなくなってくるということです。楽しいからといって続け過ぎないようにしましょう。(たぶん4年はやりすぎた)
成功体験の積み重ねにより自信をつける
普通の人はいきなり起業しても失敗するかもしれません。私の場合はいろんなWebサービスを個人事業主時代に何個も作り経験を積みました。(これまで閉鎖してきたサービスの例 )
いろいろなサービスをやってみることで、中には何百万で売却できるようなものもでてきたりして、企画のコツや、自分自身との相性、市場との相性のような勘を養えたと思います。
大きなチャレンジをする
ここまで来たら大きなチャレンジをしても大丈夫です。なぜならチャレンジに失敗しても、素直な自分と実力と自信と仲間は残るからです。
私もMisoca事業が失敗したら嫌だなという不安はありますが、自分やスタンドファーム株式会社がまったく無価値になる心配はしていません。Misoca事業がなくなったら、また自分で新しいことをやるだけだと思っているからです。
まとめ
こんなことを小さいサイクルや大きいサイクルで繰り返すことで、「一生家族を食わせてはいけるだろう」という程度のものですが、漠然とした社会人としての不安とは立ち向かえるように私はなりました。
これらの方法はあくまでも私のための方法です。私ができいなかったことに取り組んできただけなので、皆さんの方法はそれぞれ違うと思います。私ができていたことについては書いていません。
しかし素直に生きるという事が大事なのはかわらないと思います。すごく得します。たまに70歳を超えたような人でも素直でない人を見たりしますが、なんて取り返しのつかないことをしてきてしまったんだと思ってしまいます。素直さは人生をシンプルにしてくれますし、信頼できる仲間が集まります。
是非みなさんも自分なりの方法を見つけて、楽しいことにだけ集中できる体制を整えて貰えたらと思います。