2014年2月18日02時15分
国連の北朝鮮人権調査委員会は17日、処刑や飢餓、日本人拉致といった人権侵害に関する最終報告書を公表した。北朝鮮政府による組織的で広範囲な人権侵害を認め、「人道に対する罪」にあたると初めて判断した。報告書は3月の国連人権理事会に提出される。
報告書は、北朝鮮に政治犯収容所が存在し、収容者が適切な手続きなしで処刑されたり、飢え死にしたりするなど「筆舌に尽くしがたい残虐行為」が行われていると認定。日本人拉致を含む強制失踪にも言及し、人権侵害の背景に「(北朝鮮の)政策や(国内政府)組織、(政府高官が罪を問われない)免責がある」と北朝鮮政府を厳しく批判した。責任者訴追のため、国際刑事裁判所(ICC)に持ち込むよう促す勧告も盛り込んだ。
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朝日新聞国際報道部
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