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Excelグラフはこのツボを押さえなさい PC Online

グラフでウソをつく方法(あまり真似しないでください)

2014/02/18
ナカノアキラ=プランニング・ファクトリーサイコ (筆者執筆記事一覧
出典:PC Online 2013年10月17日  
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

パーセントに騙されるな

「うちと取り引きしたいという会社がこんなグラフを持って来た(図1)。なかなか良い業績の会社だと思わんか」

つぶやき三四郎に売り込みに来た会社の業績
図1●会社の業績を前年比で示したグラフ。これはこれで適切なグラフなのだが、パーセンテージの裏にある実数は必ず確認すべきだ
[画像のクリックで拡大表示]

 どれどれ。ふーん、売上前年比が125%、130%、150%か。毎年増収だな。しかしこれだけから業績良好と判断するのはあまりにも危険だな。

「何でだよ。手堅く増収してるんだぞ」

 んじゃ、極端な話ながら、この会社の実態が仮にこうだとしたらどうする(図2)。可能性は決してゼロではないはずだ。

パーセントではなく実数で表示する
図2●実数の一例。2012年の売上はわずか7万3125円にしか過ぎないが、2009年を3万円とすると、この実数でも前年比125%、130%、150%と合致する
[画像のクリックで拡大表示]

「何だ、この売上7万3125円というのは」

 パーセントではなく実数で表示してみたんだよ。売り込みに来た会社の本当の売上実数は知らんが、ここで表示した売上でも、前年比は125%、130%、150%になる。だから決して間違っているわけではない。

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