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〜カルディネアの神竜〜
『世界の中心』や『栄光の地』という意味であるとされるカルディネア。 その地に栄えていたリュクセール王国は、英雄ディグランツを祖とする大国であった。 しかし時の国王ラブセン五世が逝去した時、残された四人の皇太子たちの間で王位継承を巡る激しい内戦が始まった。 この内戦は後に『四兄弟戦争』と呼ばれ、知的な長子ハインニールが治めるエルツベルム公国と、勇猛な次男ガリウスが率いたゴルドバール公国の間で緒戦の幕は上がったのだ。この戦いの最中にハインニールは配下の裏切りにあって死亡したとされ、またガリウスも部下の引き起こしたクーデターによって軍を引き返すことを余儀なくされる。
三男であり、温和な皇子アンティスはサンエイム公国を自領とし、ハインニールとガリウスの争いを鎮めようとしたが果たせず、長女フィルメリアが統治するフェゼルシア公国は男兄弟の争いを極北の地から静観し続けることを臨んでいるかのようであったという。
しかし歴史あるリュクセール王国の内乱に乗じ、世界一の軍事大国であるヴィゼルニム帝国が侵攻を開始したことで情勢は一変する。 サンエイム公国は瞬く間に帝国軍の手に落ちてヴィゼルニム帝国の属領とされ、皇子アンティスは行方知れずに。フェゼルシア公国も皇女フィルメリアの脱出には成功したものの、公都フェゼルシアは侵攻する百万もの帝国軍を前にして無血開城を余儀なくされた。 事が此処にいたって内乱を続けていた四公国は、ヴィゼルニム帝国に対する連合を組む道を選び、その中心となったのは猛将ガリウスと皇女フィルメリアを盛り立てる様々なPCたちだった。
連合成ったリュクセール諸国軍とヴィゼルニム遠征軍はハルムアインの地で決戦に及び、この戦いに辛勝したリュクセール諸国軍は、旧リュクセール王国に変わる『カルディネア諸国連合』を成立させて国土の復興に尽くすことになったのである。
○(一つ前にもどる)○
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