スピードスケートの米国代表が15日の男子1500メートルのレースから、使用するレーシングスーツを変更した。オリンピック委員会(IOC)に変更を申し出て、許可された。14日までの全種目でメダルを獲得できず、五輪前のワールドカップ(W杯)などで使用していたものに戻した。五輪期間中に、代表チームがスーツを変更するのは異例だ。

 不振を極める米国の不満が、レーシングスーツへと向けられた。米メディアが要因として挙げていたのが今季から専属契約を結ぶ、米スポーツメーカーの大手アンダーアーマーが作る最新スーツ。

 米航空宇宙大手のロッキード・マーチンと共同で、レース中に選手が受ける空気の流れを分析。ポリウレタン製の突起を肩などに貼り付け、空気抵抗を緩和させる自信作だった。