平成26年2月大雪に伴う災害派遣について(03時00分現在)
平成26年2月17日
防衛省
※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回報告からの変更箇所
【①山梨県における救援活動】
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年2月15日(土)11時20分
(2)要請元
山梨県知事
(3)要請先
第1師団長(練馬)
(4)要請の概要
人命救助、物資輸送及び除雪
(5)発生場所
山梨県甲府市、富士吉田市、富士河口湖町及び忍野村(おしのむら)
2.災害派遣までの経緯
平成26年2月14日(金)、山梨県甲府市近郊(甲府市~河口湖間)において雪崩が発生。西湖付近では観光バス(乗員及び乗客19名)1両が降雪等により孤立状態となるほか、精進湖付近において孤立者が発生。
警察、消防により車両の乗員及び孤立者の救出を試みるも、降雪により救出に至らず、15日(土)11時20分、山梨県知事から陸上自衛隊第1師団長に対して、人命救助及び物資輸送に係る災害派遣要請があった。
16日(日)同県より、新たに除雪の要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
| 陸自 | 第1飛行隊(立川)、東部方面航空隊(立川)、第1特科隊(北富士)、第364施設中隊(駒門) |
(2)派遣規模
| 人員 | 約40名(延べ約60名) |
| 車両 | 約10両(延べ約15両) |
| 航空機 | 10機(延べ 19機) |
(3)主な対応状況
| 11時20分 | 山梨県知事から第1師団長に対して、救援活動に係る災害派遣要請。 |
| 12時45分 | 第1飛行隊のFAST-Force(OH-6×1機)が離陸。以後、西湖から精進湖周辺の偵察活動を実施。 |
| 14時23分 | 第1飛行隊のUH-1×1機が北富士駐屯地へ向け離陸。以後、物資輸送活動を実施。 |
| 14時58分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が離陸。以後、人命救助活動を実施。 |
| 15時04分 | 第1特科隊の偵察部隊(人員約5名、車両1両)が国道139号線西湖付近の偵察活動を実施。 |
| 15時25分 | 第1特科隊の偵察部隊(人員約5名、車両1両)が国道139号線西湖付近の偵察活動を実施。 |
| 16時55分 | 第1特科隊の輸送部隊(人員約5名、車両2両)が富士吉田市役所、下吉田第2小学校及び新町会館へ向け、駐屯地を出発。以後、物資輸送活動を実施。 |
| 17時07分 | 第1特科隊の輸送部隊(人員約5名、車両1両)が山中湖村役場へ向け駐屯地を出発。以後、物資輸送活動を実施。 |
| 17時16分 | 第1飛行隊のUH-1×1機が離陸。以後、西湖付近において人命救助活動を実施。 |
| 17時55分 | 第1飛行隊のUH-1×1機が離陸。以後、西湖付近において人命救助活動を実施。 |
| 19時16分 | 第1飛行隊のUH-1により西湖付近における孤立者(乗員及び乗客19名)を全員救出完了。 |
| 20時32分 | 第1飛行隊のUH-1により国道139号線本栖湖付近の孤立者4名の救助を完了。 |
| 20時39分 | 第1飛行隊のUH-1により国道139号線本栖湖付近の孤立者1名の救助を完了。 |
| 21時27分 | 東部方面航空隊のUH-1×2機が滝ヶ原駐屯地を前進目標とし、立川駐屯地を離陸。 |
| 22時19分 | 東部方面航空隊のUH-1×2機が滝ヶ原駐屯地を前進目標とし、立川駐屯地を離陸。 |
| 00時02分 | 東部方面航空隊のUH-1×2機が滝ヶ原駐屯地を前進目標とし、立川駐屯地を離陸。 |
| 02時40分 | 第364施設中隊(人員約5名、バケットローダー×1台、グレーダ×1台を含む車両3両)が北富士駐屯地を前進目標とし、駒門駐屯地を出発。 |
| 03時00分 | 第1特科連隊の偵察部隊(人員約5名、車両1両)が河口湖周辺へ向け北富士駐屯地を出発。 |
| 05時46分 | 第1飛行隊のUH-1×1機が北富士駐屯地を前進目標とし、滝ヶ原駐屯地を離陸。以後、偵察活動を実施。 |
| 06時30分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(映伝機)が立川駐屯地を離陸。 |
| 06時38分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(中継機)が立川駐屯地を離陸。 |
| 08時24分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が滝ヶ原駐屯地を離陸。以後、西湖周辺の避難所へ向け物資輸送活動を実施。 |
| 10時00分 | 第1特科隊の除雪部隊(人員約5名、バケットローダー×1台、小型ドーザ×1台)が北富士駐屯地を出発。国道139号線から138号線にかけて除雪活動を実施。 |
| 10時18分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が北富士駐屯地を離陸。以後、逐次不動湯の孤立者4名を救助。 |
| 10時23分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が北富士駐屯地を離陸。以後、本栖湖レイクサイドにて孤立者1名を救助。 |
| 11時01分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が立川駐屯地を離陸。以後、人員空輸を実施。 |
| 13時31分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が滝ヶ原駐屯地を離陸。以後、甲州市塩山大久保平にて孤立者2名を救助。 |
| 13時50分 | 第1特科隊の第1捜索組が赤池交差点から1.5km西側で孤立者1名を救助。 |
| 14時54分 | 第1特科隊の除雪部隊(人員約20名、車両2両)が北富士駐屯地を出発。 |
| 15時35分 | 第1特科隊の物資輸送部隊(人員約5名、車両1両)が日赤病院から医薬品を受領し、北富士駐屯地に向けて出発。 |
| 16時30分 | 第1飛行隊のUH-1×1機が北富士駐屯地を離陸。以後、物資輸送を実施。 |
※以後、引き続き活動実施予定。
【②群馬県高崎市における人命救助活動】
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年2月15日(土)14時50分
(2)要請元
群馬県知事
(3)要請先
第12旅団長(相馬原)
(4)要請の概要
人命救助及び物資輸送
(5)発生場所
群馬県高崎市及び渋川市
2.災害派遣までの経緯
平成26年2月14日(金)01時00分頃、群馬県高崎市箕郷町(みさとまち)松之沢(まつのさわ)で雪崩が発生し、男性4名が車両で琴平山に向かう途中立ち往生し、身動きがとれなくなったことから、同年2月15日(土)14時50分群馬県知事から第12旅団長に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。
16日(日)同県より、新たに物資輸送の要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
| 陸自 | 第12偵察隊(相馬原)、第48普通科連隊(相馬原)、第12ヘリコプター隊(相馬原)、第12後方支援隊(新町)、第12施設中隊(新町) |
(2)派遣規模
| 人員 | 約30名(延べ約50名) |
| 車両 | 約10両(延べ約15両) |
| 航空機 | 1機(延べ 2機) |
(3)主な対応状況
| 12時57分 | 第12偵察隊が(人員約5名、車両2両)自主派遣により相馬原駐屯地を出発。以後、偵察活動を実施。 |
| 14時50分 | 群馬県知事から第12旅団長に対して、人命救助に係る災害派遣要請。 |
| 15時35分 | 第48普通科連隊(人員約10名、車両1両)のFAST-Forceが相馬原駐屯地を出発。 |
| 16時36分 | 第12偵察隊が、徒歩で下山中の孤立者4名を発見。以後、警察に引き渡し。 |
| 17時04分 | 第12ヘリコプター隊OH-6×1機が相馬原駐屯地を離陸。 以後、松之沢一帯において、航空偵察活動を実施。 |
| 23時15分 | 第12後方支援隊(人員2名、車両1両)及び第12施設中隊 (人員2名、車両1両)の第1偵察組が松之沢一帯において偵察 活動を行うため、新町駐屯地をそれぞれ出発。 |
| 06時22分 | 第1飛行隊のOH-1×1機が情報収集を行うため、立川駐屯 地を離陸。 |
| 12時00分 | 第12後方支援隊及び第12施設中隊の物資輸送部隊(人員約20名、資材運搬車含む車両約10両)が国立のぞみの園(高崎市)に物資輸送を実施。 |
| 13時40分 | 第48普通科連隊の物資輸送部隊(人員約10名、車両2両)が県小児医療センター(渋川市)に物資輸送を実施。 |
※以後の活動については、調整中。
【③ 長野県における救援活動】
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年2月15日(土)21時48分
(2)要請元
長野県知事
(3)要請先
陸上自衛隊第13普通科連隊長(松本)
(4)要請の概要
人命救助、物資輸送及び除雪
(5)発生場所
長野県軽井沢町及び筑北村
2.災害派遣までの経緯
15日(土)、雪害のため長野県軽井沢町の浅間山麓広域農道において車両約200両が渋滞したため、同日21時48分、長野県知事から第13普通科連隊長に対して、人命救助等に係る災害派遣要請があった。
16日(日)、長野県より国道18号線の立ち往生した車両に対する救援物資の輸送及び除雪の要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
| 陸自 | 第13普通科連隊(松本) |
(2)派遣規模
| 人員 | 約90名(延べ約130名) |
| 車両 | 約 5両 (延べ約15両) |
(3)主な対応状況
| 21時48分 | 長野県知事から第13普通科連隊長に対し、災害派遣要請。 |
| 23時07分 | 第13普通科連隊のFAST-Force(人員約10名、車両2両)が駐屯地を出発。以後、筑北村(ちくほくむら)において、情報収集を行うため偵察活動を実施。 |
| 23時20分 | 第13普通科連隊の偵察部隊(人員約30名、車両約10両)が駐屯地を出発。以後、佐久市及び小諸市(こもろし)において、偵察活動を実施。 |
| 01時16分 | 第13普通科連隊の主力部隊(人員約80名)が佐久市及び小諸市において、孤立者救助を行うため、松本駐屯地を出発。以後、浅間サンラインを除雪後、引き続き国道18号線の除雪を実施中。 |
| 11時00分 | 第13普通科連隊の部隊(人員約10名、車両約5両)により、国道18号線の立ち往生した車両への物資輸送を実施中。 |
※以後、引き続き活動実施予定。
【④静岡県小山町における人命救助のための除雪】
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年2月16日(日)10時14分
(2)要請元
静岡県知事
(3)要請先
富士学校長(富士)
(4)要請の概要
人命救助のための除雪
(5)発生場所
静岡県小山町
2.災害派遣までの経緯
平成26年2月14日(金)からの豪雪により、小山町須走地区において約70名の孤立者が発生したことに伴い、16日(日)10時14分、静岡県知事から陸自富士学校長に対して、人命救助のための除雪に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
| 陸自 | 富士教導団(富士) |
(2)派遣規模
| 人員 | 約70名 |
| 車両 | 約15両 |
(3)主な対応状況
| 10時14分 | 静岡県知事から富士学校長に対し、災害派遣要請。 |
| 14時30分 | 富士教導団の除雪部隊(人員約70名、グレーダ×3台、バケットローダー×3台、ダンプ×9台)が駐屯地を出発。以後、小山町須走地区において、除雪を実施。 |
※以後、引き続き活動実施予定。
【⑤東京都における救援活動】
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年2月16日(日)11時00分
(2)要請元
東京都知事
(3)要請先
第1師団長(練馬)
(4)要請の概要
人命救助のための除雪
(5)発生場所
東京都奥多摩町及び檜原村
2.災害派遣までの経緯
奥多摩町小河内地区及び檜原村において、豪雪による孤立世帯約200世帯約360名が孤立したことから、16日(日)11時00分、東京都知事から第1師団長に対して、人命救助のための除雪に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
| 陸自 | 第1施設大隊(朝霞)、東部方面航空隊(立川) |
(2)派遣規模
| 人員 | 人 員 約15名 |
| 車両 | 約 5両 |
| 航空機 | 4機 |
(3)主な対応状況
| 11時00分 | 東京都知事から第1師団長に対し、災害派遣要請。 |
| 13時10分 | 第1施設大隊の偵察部隊(人員約5名、車両1両)が駐屯地を出発。以後、情報収集活動を実施。 |
| 14時00分 | 第1施設大隊の除雪部隊主力(人員約10名、グレーダ×1台、バケットローダー×2台を含む車両約5両)が駐屯地を出発。以後、除雪活動を実施。 |
| 15時55分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(映伝機)が立川駐屯地を離陸。以後、情報収集活動を実施。 |
| 16時00分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機(中継機)が立川駐屯地を離陸。以後、情報収集活動を実施。 |
| 16時18分 | 東部方面航空隊のUH-1×1機が練馬駐屯地を離陸。以後、航空偵察を実施。 |
| 17時05分 | 東部方面航空隊のOH-6×1機が立川駐屯地を離陸。以後、天候偵察活動を実施。 |
※以後、引き続き活動実施予定。
【⑥宮城県丸森町における人命救助のための除雪】
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成26年2月16日(日)13時30分
(2)要請元
宮城県知事
(3)要請先
第2施設団長(船岡)
(4)要請の概要
人命救助のための除雪
(5)発生場所
宮城県丸森町
2.災害派遣までの経緯
平成26年2月14日(金)からの豪雪により、約550世帯の孤立住民が発生したことから、16日(日)13時30分、宮城県知事から第2施設団長に対して、人命救助のための除雪に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
| 陸自 | 第2施設団(船岡) |
(2)派遣規模
| 人員 | 約20名 |
| 車両 | 約 10両 |
(3)主な対応状況
| 13時30分 | 宮城県知事から第2施設団長に対し、災害派遣要請。 |
| 16時00分 | 2施設団の除雪部隊第1派(人員約10名、バケットローダー×1台を含む車両約5両)が船岡駐屯地を出発。以後、丸森町沢尻地区において、除雪活動を実施。 |
| 17時45分 | 第2施設団の除雪部隊第2派(人員約10名、バケットローダー×1台を含む車両約5両)が船岡駐屯地を出発。以後、丸森町川前地区において、除雪活動を実施。 |
※以後、引き続き活動実施予定。
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