現在無職、収入0円という方は残念ながらクレジットカードを作ることは出来ません。しかしなぜか収入がマイナス、つまり赤字の個人事業主の場合にはクレジットカードは作ることが出来ます。これって何故なんでしょうか?
今回はざっくりとクレジットカードの入会審査について書いてみたいと思います。
無職は赤字ではないのになぜ作れない?:
単純に無職と赤字の個人事業主を比較してみると、こんな感じですよね。
- 無職…収入0円だが赤字ではない
- 赤字の個人事業主…収入がマイナス
これだけを考えると、無職もクレジットカードを作れそうな気がします。だって赤字じゃないですからね。
お金の動きが重要:
しかし実際に重要視されるのは、お金の動き、特に入ってくるお金についてです。これがあるかないかをクレジットカード会社は見ています。
- 無職…入ってくるお金は0円
- 赤字の個人事業主…収支はマイナスだが、お金は入ってくる
無職で貯金がないという方の場合、お金が入ってこない状況だとクレジットカードを使わせてもその支払いをすることが出来ません。
しかし、個人事業主の場合には、例え赤字であったとしてもお金に動きがあれば、クレジットカードの返済にお金を回すことが出来ます(売掛金とか買掛金とかでキャッシュ・フローがプラスになることがある)。
わざと赤字にする個人事業主も多い:
また、個人事業主の方は、わざと事業を赤字にすることもあります。こうすれば税金を払わなくて済みますからね(税金は所得に対してかかるため、赤字なら所得無しとなる)。
これをカード会社は充分に知っているため、たとえ事業が赤字であっても、個人事業主にはクレジットカードを発行している…というわけなんです。
無職の方でクレジットカードが欲しいなら:
ここで賢い方は、『だったら無職も個人事業主になれば良いじゃないか?』と思われるかもしれません。なにせ個人事業登録は税務署にいけば0円で出来るので、無職であっても即座に個人事業主になれます。
しかし、これは半分正解。実際には創業間もない事業で、収入が0円の場合にはクレジットカード会社から電話などで事業内容を問われるケースが多いためです。
ここできちんと自分がやろうとしている事業を説明できる方であれば問題ないと思います。しかし、曖昧な答えに終始してしまうと、事業年数の浅さで審査落ちしてしまうかもしれませんね。そううまくはいかないのです(まぁ、電話確認なしでカード発行しちゃう会社もあるでしょうけれどもね…)。
以上、赤字の個人事業主はクレジットカードを作れるのに、収入0円の無職はクレジットカードが作れない理由とは?…でした。