写真は脳裏に焼き付いたけれど、見出しが頭に入ってこない、脳が理解を拒んでいるような気がする方、おそらくそれは自然だと思います。
アジア最大のカメラ&写真イベント CP+ 2014は、2月13日から16日までパシフィコ横浜で開催されました。大手カメラメーカーをはじめ、写真用品のメーカーもさまざまなアピールをするこの展示会では、各社がいろいろと工夫を凝らしたステージイベントが開催されます。
今回、大手三脚メーカーであるベルボンがCP+ 2014のステージテーマとして選んだのが「三脚と筋肉」でした。同社は折りたたみ式小型三脚「ウルトレック」や、大手アウトドアブランドであるコールマンとのコラボレーション製品で知られていますが、今回のコラボステージはいささか異色すぎます。
ステージの主役は、ベルボンのカーボンファイバー三脚「ジオ・カルマーニュN635M」と、ボディビルダーの合戸孝二氏。合戸氏は全日本ボディビル選手権で4回優勝、2007年~2009年は三連覇を達成した、ボディビル界では日本屈指の選手です。
さて、ここまで読んでもこれが本当にベルボンのイベントなのか信じられないという方は当然いらっしゃると思いますが、その証拠となるのが同社公式オンラインショップの店長日記です。「ベルボンが誇る高剛性三脚と筋肉のコラボレーション」と言うフレーズが強烈な上の図も、この日記にある案内画像のもの。
ちなみにブース内の案内パネルでも、「ボディビルダーによる製品プレゼンテーション」「製品説明に留まらないインパクトを与えます」など、CP+会場内とは思えないフレーズが散見されました。
実はこのスペシャルステージ、2月15日と16日だけという予定でしたが、15日は天候不順のためにCP+全体が開催中止となったため、見られたのは16日の来場者だけというレアイベントでもありました。
こちらの3本の動画は16日最後のステージですが、最後は三脚そっちのけで、合戸氏のパフォーマンスを見に来た観客向けにポージングも振る舞われるほどのサービスの良さ。
司会役の「他のブースでもモデルさんはいますが、大胸筋が隠れていないのはここだけですよ」というセリフに至っては、もはや「お前は何を言っているんだ」状態ですが、筋肉の前にそんな疑問は些細なこと。観客はこの不思議なコラボに魅了されておりました。