2014年2月15日18時44分
19人が軽傷を負った東急東横線元住吉駅(川崎市)での追突事故で、東急は15日夜に記者会見し、後続車両が非常ブレーキをかけたが止まりきれずに追突した、と説明した。
運輸安全委員会の斉藤秀俊・鉄道事故調査官は15日、追突現場を確認し、双方の運転士と車掌から状況を聞き取った。斉藤調査官は報道陣の取材に応じ、後続の運転士が「前の列車が駅にいる」との内容の連絡を受けていたと話したことを明らかにした。
この運転士は、神奈川県警には「列車が見えたのでブレーキをかけたが、間に合わなかった」と説明しているという。
車両には、列車同士の衝突を防ぐための「自動列車制御装置」(ATC)が搭載されており、運転士がブレーキをかけ損なっても、前の列車が駅に止まっていれば強制的にブレーキがかかる仕組みになっている。東急は会見で、ATCが正常に作動したことを確認した、とも述べた。
2012年に北海道のJR石勝線で起きた衝突脱線事故では、ブレーキに雪が固着し利かなくなる現象が起きた。斉藤調査官は「そうした可能性も考えられる」としている。
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朝日新聞社会部
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