「気分は昭和の汽車旅行」――いすみ鉄道が15、16日に初の夜行列車を走らせた。乗客32人を乗せて、15日午後10時に大原駅(いすみ市)を出発。26・8キロしかない全線を、休み休みゆっくりと2往復半。翌日午前6時に大多喜駅(大多喜町)に到着した。

 同鉄道は、国鉄時代に作られたディーゼルカー2両を所有し、さまざまなイベント列車に仕立てて走らせている。夜行は鳥塚亮社長(53)がずっと温めてきた企画だ。料金は1席分の6800円から4席1ボックス分を1人で使う1万1千円まで。同鉄道のディーゼルカーの運行を支援するため、5千円から50万円の年会費を払っている車両オーナー・サポーターを対象に、参加者を募集したところ、すぐに満員となった。

 途中駅では列車の撮影時間を設けたり、駅にラーメン屋が登場したりして、参加者を楽しませた。