内閣府が17日発表した2013年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%増、年率換算では1.0%増だった。プラスは4四半期連続。個人消費が堅調で住宅投資も伸びたが、外需が押し下げ要因となり、QUICKが14日時点で集計した民間予測の中央値(前期比0.7%増、年率2.7%増)は下回った。
生活実感に近い名目GDPは前期比0.4%増、年率1.6%増だった。その結果、名目成長率が実質を下回る「名実逆転」が解消した。
10~12月期の実質成長率への影響度合いを内需と外需に分けると、内需が0.8ポイント成長率を押し上げた。そのうち個人消費は前期比0.5%増。雇用・所得環境の緩やかな改善を反映した。住宅投資は4.2%増。4月の消費増税前の駆け込み的な住宅建設が水準を押し上げた。設備投資は1.3%増。企業収益の改善を背景に幅広い業種で投資意欲が増した。公共投資は2.3%増。7~9月期(7.2%増)よりは鈍化した。
一方で外需は実質成長率を0.5ポイント押し下げた。輸入が3.5%伸び、輸出の伸び(0.4%増)を上回ったため。輸入は内需が堅調なうえ、燃料輸入が膨らんでいることから増加幅が拡大した。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比マイナス0.4%。国内の物価動向を示す国内需要デフレーターはプラス0.5%だった。
同時に発表した2013年年間のGDP成長率は実質が前年比1.6%増、名目1.0%増だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
GDP
日経平均(円) | 14,364.79 | +51.76 | 17日 11:09 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 16,154.39 | +126.80 | 14日 16:31 |
英FTSE100 | 6,663.62 | +4.20 | 14日 16:35 |
ドル/円 | 101.53 - .56 | -0.29円高 | 17日 10:49 |
ユーロ/円 | 139.24 - .28 | -0.33円高 | 17日 10:49 |
長期金利(%) | 0.590 | +0.005 | 17日 10:01 |
NY原油(ドル) | 100.30 | -0.05 | 14日 終値 |
各種サービスの説明をご覧ください。