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米有権者の過半数がヒラリー・クリントン氏を支持=世論調査

ウォール・ストリート・ジャーナル 2月14日(金)11時28分配信

 2016年の次期米大統領選挙への出馬が期待されているヒラリー・クリントン前国務長官が実際に立候補すれば、有権者の大半が支持する意向であることが最新の世論調査で明らかになった。一方、共和党ではポール・ライアン下院議員(ウィスコンシン州)が最有力候補に躍り出し、クリントン氏の支持率に8ポイント差まで迫った。

 12日に公表されたマクラッチー/マリストの調査によると、クリントン氏とライアン氏の間で大統領選が繰り広げられた場合、クリントン氏を支持すると回答した有権者は52%、ライアン氏は44%となった。ライアン氏は12年の大統領選で共和党の副大統領候補だった。12月時点の支持率はそれぞれ53%と40%で、今月の調査では差が縮まった。

 先月まで共和党の最有力候補と目されていたニュージャージー州のクリス・クリスティー知事は、側近が同州とニューヨーク市を結ぶジョージ・ワシントン橋の一部車線を閉鎖して故意に渋滞を引き起こしたとされるスキャンダルで支持率を落とした。この問題を受け、浮動票の多くがクリントン氏支持に回った。クリスティー氏を支持するとした回答はクリントン氏を21ポイント下回る37%で、未定が6%だった。1月時点ではクリントン氏との差が13ポイント、未定が12%だった。

 クリントン氏の支持率は、アーカンソー州前知事のマイク・ハカビー氏とテッド・クルーズ上院議員(共和、テキサス州)もそれぞれ14ポイントと17ポイント上回った。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事に対するリードは12月の12ポイントから20ポイントに拡大。また、ランド・ポール上院議員(共和、ケンタッキー州)に対するリードも12月の15ポイントから20ポイントに広がり、マルコ・ルビオ上院議員(共和、フロリダ州)の支持率も21ポイント上回った。

 クリントン氏は他の候補者を一段と引き離しているものの、依然として大統領選への立候補は決めていない。とはいえ、出馬に向けて選挙運動団体がすでに結成されつつあり、民主党内では他の候補者が出馬を検討しないのではないかとの懸念が高まっている。また、クリントン氏が今年後半になって出馬を見送れば、民主党が苦境に追い込まれると心配する向きもある。クリントン氏が立候補する可能性があれば、有権者は他の民主党候補者への献金を控えるとみられる一方、献金が得られなければ二番手の候補者が勝利に結びつく選挙運動を行うのは難しい。

 調査は2月4〜9日に有権者1197人を対象に実施された。統計誤差はプラス・マイナス2.8ポイント。

最終更新:2月14日(金)11時28分

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

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