シリア和平中断 次回決まらず2月16日 5時29分
シリアの和平を目指すアサド政権と反政府勢力による協議は、15日、次の日程も決まらないまま中断し、仲介にあたる国連のブラヒミ特使は「成果を期待したシリアの人々に申し訳ない」と述べて、改めて双方に歩み寄りを求めました。
シリアの和平を目指すアサド政権と反政府勢力による協議は、今月10日からスイスのジュネーブで協議が再開されましたが、テロなどの暴力を停止することが先決だとするアサド政権側と、新政権への移行を急ぐべきだとする反政府勢力側が鋭く対立し、協議は難航してきました。
仲介に当たる国連のブラヒミ特使は、15日、両者の溝が埋まらないことから協議を中断するとしたうえで、次回の協議の日程も決まっていないことを明らかにしました。
ブラヒミ特使は「成果を期待したシリアの人々には大変申し訳ない。アサド政権と反政府勢力は、自分たちの責任を全うすべきだ」と述べて、双方に歩み寄りを求めるとともに、今後の協議の進め方などについて双方に影響力のあるアメリカやロシアなど関係国と調整する考えを示しました。
これまでの協議では、中部ホムスで人道支援のための一時的な停戦が実現し、さらなる進展が期待されましたが、今回、再開の日程も決まらないまま協議が中断したことで、長期化した内戦を終結させることがいかに困難か、改めて浮き彫りになった形です。
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